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剣姫乱舞 《刀剣乱舞》

第11章 思い人


***


「前田ぁ!!すまねえ!!わいのせいで~!」

「僕こそすみません、僕こそ」


浜辺に戻った前田と一期一振は待っていた仲間たちに迎えられた。大泣きしていた秋田と博多はそろって前田に抱き着いた


「お前たち、無事でよかったですがもう危ないことはしてはいけませんよ」


3人の様子を見ながら一期一振は3人に言う
すると、鶴丸が辺りを見渡して一期一振に尋ねる


「なぁ、一期。冴姫はどうした?」

「えっ!?さっきまで私について…」

「わぁ見て!あれ綺麗!!」



鶴丸と一期が話す横で他の短刀達が海の中を見ながら声を上げた。彼らが見ている先には、海に浮かぶ半透明の物体だった


「綺麗です。」

「ちょっと触ってみようぜ!」

「触ったらだめです!!それはクラゲと言って刺されたらしびれたりする毒を持ちます!!」

「えっ!?そうなんですか!?」


綺麗なそれに乱と厚が触れようとしたのを堀川が止めた
でも、堀川の話を聞いていた前田が焦ったような声を上げた


「どうしたんです?」

「僕がさっきいた沖にも同じものがいたので…触らなくてよかったと…」

「ちょっと待てよ…。冴姫が戻ってこないのって…まさかッ!!」


みんなが慌てだす中で、一人海に向かって飛び込んでいく
彼が沖に向かっていく姿を浜辺で見つめていると、彼は勢いよく海から上がった


慌てて戻ってくるその手には、彼女の姿があった




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