第11章 思い人
鶴丸「よしお前ら!絶対勝つぞ!」
明石「愛染には悪いけど、勝たせてもらうさかいな」
江雪「お小夜のために、一時和睦を捨てましょう」
小狐「冴姫、私を応援してくださいね」
三日月「ハハハ、よきかな良きかな」
獅子「おっしゃー!負けねえぞ!!」
と、太刀組はよく集まったなと感心するメンバーだった
鶴さん三日月さん小狐丸様、獅子君はともかくよく明石さんと江雪様も率いれたな・・・
乱「へへっ、お姉ちゃんのために頑張っちゃうよ」
愛染「国行なんかにゃ負けねえぜ!」
太鼓鐘「サキちゃん見ててくれよ!!かっこいいとこ見せてやっからよ!」
不動「へっ、ダメ刀でも負けらんねえからな!」
厚「平野と小夜と五虎退は極まってるから見学な」
今剣「ぜったいまけません!」
短刀達も極みになっている子たち以外がスタンバイを始めた
バレーのネットを挟んで短刀VS太刀というなかなか見られない組み合わせの戦いを見られることに、少しあたしも楽しみになっていた
「そんじゃ、審判はわしが務めるきな。いくぜよ、よぉい…ばん!!」
陸奥と兼さんが審判を務め、ビーチバレーが始まった
あたしはパラソルの下でそんな様子を観覧していた
短刀の素早い速攻に太刀は押されているが、太刀の重い一撃に短刀達は苦戦しているようだった
どちらも一触即発で、いい勝負!!・・・って時に、横から蛍ちゃんが「ねぇねぇ…」とこっそり言ってきた
「お姉ちゃん、あっち行こ」
『あっちって、海岸?』
「うん、俺大太刀だからって参加させてもらえなくてつまんないから八つ当たり♡」
『うーん、まぁあたしも参加できないし…こっそり探検に行っちゃお。』
「じゃあ、僕も」
と、隣で見ていた小夜ちゃんも探検に参加することになった
五虎ちゃんは疲れちゃったみたいで一期さんの膝で寝ているし、大和君や加州君もパラソルの下で、村正さんも日の下で眠っていたから、あたしたちは宗三さんに伝えて海岸に向かった