第11章 思い人
宗三さんに化粧水をと日焼け止めを塗ってもらった後、あたしは短刀たちの元へ戻った。今回はそれに太刀の皆さんも数人着いてきた
「よぉサキ、何してたんだよ」
『日焼け止め塗ってもらってた~。今何してたの?』
平野「ビーチバレーです。お姉さんも一緒にどうですか?」
『いいよ♪あれ?みんないるわけじゃないんだね』
愛染「あぁ、博多と前田と秋田は向こうの海岸に探検に行ったぜ」
今剣「おねえさん!ぼくとおなじくみになってください!」
『いいよ!』
乱「えぇー!ずるい!ボクも冴姫姉ちゃんと一緒の組がいい!」
厚「おい抜け駆けすんな!!」
短刀君たちがあたしの腕をもって争っていると、後ろから鶴さんの笑い声が聞こえてきた
「よし、それなら俺たちと勝負しねえか?短刀共」
「あぁん?しょーぶぅ?」
「おう、刀で戦っちゃ分が悪いからな。こういうのだったら同等に戦えるだろ?」
「面白そうだな、俺ものろう」
「そうだな、勝ったほうは今日の夕餉は冴姫と同じ席で座れる…もしくは、一緒に寝られる。どうだ?」
その賭けを聞いた短刀達の目が一瞬で輝いた
太鼓鐘「その話ノッたぜ鶴さん!」
乱「お姉ちゃんと一緒に寝られるなら負けないよ!」
愛染「よぉし!サキ姉俺絶対勝つからな!!」
『あたしまだOKしてない…』っていう前にもうみんな戦闘モードだったからそんなこと言えなかった
なぜか太刀の皆さんもノリノリだったから、まぁあたしはそれを温かく見守ることにした
「なんちや、勝負ならわしらも参加したかったぜよ」
「終わったら俺たちともやろうぜ!」
と、打刀の皆さんも観戦のために集まってきた