第9章 初遠征
「それで、残りの編成は・・・小烏丸と大典太光世、そしてソハヤノツルキ。貴方達にも加わってもらう」
さっきまで静かだった刀剣達が一斉に声を上げた
なんで新参者の3振りに行かせるの!?俺も行きたかった!なんて言っている
「3人はまだ来たばっかりだからいきなり出陣させるのは無理だって。それに他の奴らも遠征デビューからの奴いるでしょ?」
うるさく騒ぎ立てる刀剣達に、半ば呆れ気味で主ちゃんは言う
すでに3振りやあたしにお土産を頼む者もいた
「はい、そして残りの2振りはいつも通りあみだくじね」
と、近侍であろう一期さんが大きな紙を取り出した
そこには縦に並んだ線が引いてあり、主ちゃんは数本のマッキーペンを手にしていた
「いつも通りのルールで、名前を書いたら線を1本引く。それで当たった2振りが遠征部隊として現代遠征に行く」
と、刀剣達にペンを渡しながら説明をしていく
すると、すでにペンを受け取ったのである短刀隊があたしの元へ来た
「お姉ちゃん、手握って!」
『えっ?』
「姉ちゃんの手ば握って御利益ばもらうたい」
あたしの手なんか握っても意味ないと思うよ・・・なんて思いつつあたしは短刀達に手を差し出していく
そのうち脇差も手を握ってくるようになり、しまいにはレア太刀の皆さんもあたしの周りに集まっていた
そして・・・結果は・・・