第8章 愛情と劣情
『ひゃっ…』
あたしの胸部の先端を抓った
ビリっと身体に痛みが走ったと思ったら、あたしの身体は意思に反して反応してしまった
「おや、これはずいぶんの可愛らしいね。」
「だろ?これはかなりの上物だからよ、大事に丁寧に扱わねえとな」
「…すみません、生憎私は〈待て〉が苦手ですので」
そういうと、小狐丸はあたしの身体に近づいてきて首元に顔を埋めた。フワッと耳元に彼の髪が当たりくすぐったいと思った瞬間、首元に痛みが走った
『いっ…!?』
「おい小狐丸!!傷つけんじゃねえよ!」
「申し訳ない、すぐにでも我が本丸に招き入れたく思っているのでこのまま私たちの手に染めあげてしまったほうが良いと思いまして」
飄々としている小狐丸の姿に日本号も御手杵も腑に落ちていない様子だったが、小狐丸がどんどんあたしの身体に触れていくものだから負けずとあたしに触れていく
『やっ…離してよ!!』
「ふふ、可愛らしい。演練にてあなたを痛めつけたかったがこんな形でできるとは思いませんでしたよ。さぁ、我が本丸に来なさい。…そうすれば、ちゃんと可愛がってあげますよ」
肌に触れていく手にもう抵抗することもできなくて、もう泣くことしかできなかった
「さぁ、そろそろ食べて差し上げよう」
『ひっ…やだよ!!やっ…助けて…助けて!!…ッ!!』
あたしが助けて!!と、人を呼ぼうとした瞬間部屋の障子がガタンッ!!と外れた