• テキストサイズ

【HQ】今宵一緒に呑みません?

第2章 【東峰】やっと着いた先に


『今どこなの!?( ・`д・´)』
と画面に写る文字。怒った絵文字も使われて、その前にも数通入っていた連絡。今いる駅を知らせて、アプリで調べ直して着く時間を教える。すると既読の文字は着くことがなく、少し経って駅に着いた。なんと、一駅前から寝落ちしていたがきちんと降りられたのだ。その事に喜びながら改札に向かうと見知った人影。スマホのバイブが鳴る。恐る恐る電話に出ると
『「おかえり」』
と器械音と名の声。
「おそい!てかこんな雪の中終電ってどういう事?!?!」
「名こそどうしたの?」
こんなに寒い中待ってるなんてと肩をさすって暖め、手を握る。
「今日帰るって言ったのにー」
「えぇ?いつ?ほんと?」
話を聞けば飲み会の最中にきていたらしい。
「それは気づけんわー」
それでも握った手から感じる名の温度に嬉しくてガバッと抱きついた。
「うわお酒くさーい。旭さーん。帰りますよー!共死にしちゃーう」
そう言われ二人で笑い合う。
「まさかなぁ。名の迎えつきなんてなー」
「幸せだわー」
そんな嬉しがってる旭の言葉。
「二日酔い用ご飯支度してあるからね」
と言えばますます笑顔で顔がくしゃくしゃになりながらまたくっついてくる旭。
(酔ってる、酔ってる。)
そう思いながら自分より背の高い旭を受け止めながら名自身も旭に会えたことが嬉しく思う。明日は休日でお互いに予定がないことは知っていたが課題が大変で来る予定はなかった。けれどもなんだか旭に会いたくなってしまい急遽新幹線に乗ったのだ。
そして旭の家で待つものの全く帰ってくる気配はなく会ったらもっと怒るはずだったのに、酔って嬉しそうにしている旭を見ていたらそんな気もふっとんでしまった。
(全く、お互いお互いに甘いもんだ)
と横で上機嫌に居る旭を見ながら同じ布団で仲良く眠った。

次の日
(なんで名がここに?!)
朝起きると横に名寝ていて驚く。確かに夢の中では名が帰ってきていて嬉しくて抱きしめて、心地好いものだった。
(本当だったのかー!!!)
酔った姿をみられた事を恥ずかしく思う旭を横に全く起きない名を見て、まぁ仕方ない、今度は名を感じながらまあ眠りにつく旭だった。
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp