第1章 出会い。
坂本「逢わせてあげようか?健に」
そう言って笑みを浮かべてる。
**「え・・・えっと・・・」
坂本「条件付きだけど。」
ほんの少しだけ声のトーンが低くなってドキっとする。
**「・・・条件・・・?」
坂本「俺と付き合って下さい。」
**「・・・???・・・!!え!?」
坂本「酔った勢いじゃないよ、もうとっくに醒めてる。さっき言ったでしょ、逢った時から、可愛いって思ってたって。俺と付き合って。そしたら健に逢わせてあげる。」
頭の中が混乱した。三宅さんに逢える・・ちがう、その前に、そんな条件のめる訳ない!
**「さ、坂本さん、冗談ですよね!?」
坂本「冗談に聞こえる?」
その声は真剣みを帯びていて、とても冗談には聞こえなかった。
坂本「一目ぼれなんてさ・・・この歳まであり得ないって思ってた。でも**ちゃんに逢って、あるのかなぁなんて思ったんだよね。」
**は体が硬直して動くことが出来ない。
坂本「健が好きなら猶更。**ちゃんにとっても悪い条件じゃないでしょ?俺と付き合えば、健と逢えるんだよ。」
**「でも・・・そんな理由で・・・それに、私は三宅さんが・・・」
坂本「分かってる。だから・・・健と付き合えるまで。」
**「え・・・?」
坂本「**ちゃんが健とうまくいったら、俺諦めるよ。」