第3章 初めて逢って
**は三宅の唇から離れると、三宅の胸に顔を埋める。
三宅「♪・・・ちゃん・・・?」
**「大丈夫・・・もう、何もしない・・・」
その言葉を聞いて寂しく思う。
三宅は起き上がり**の両頬を掴み噛みつくようにキスをする。
**「んん・・・・」
一度離れると、**の唇を舌でなぞって、彼女の唇が開きかけたところで舌を差し込む。
**「んっ・・・はぁ・・んっ・・」
三宅「んっ・・・・んっ」
媚薬の効果か全身が敏感になってる二人は、舌でお互いを愛撫し、それだけで、全身にゾクゾクと快感が走る。
次第に激しく舌が絡まり、卑猥な音だけが響く。
息苦しくなって二人唇を離すと、三宅は**を抱きしめた。
**も三宅の背中にしっかりと手を回す。
肌と肌が触れ合い、互いの鼓動の速さに恥ずかしくなる。
三宅「♪ちゃん、ごめんね・・・俺・・・。でも、分かってるから、薬の・・せいだよね・・・。♪ちゃんは坂本くんの・・・」
**「うん・・・。私は、坂本さんと居ます。これからも・・・でも、貴方を愛してるのは、事実です・・。これまでも、これからも・・・。これが最初で最後でも、忘れないから・・・」
そこまで言って彼女の頬を涙が伝う。
三宅もこれまでにない胸の痛みを感じていた。初めからそのつもりだった筈なのに、一瞬でも、彼女を奪いたいと思ったことに、坂本への申し訳なさを感じる。