第1章 出会い。
**「うわぁ!この公園からの景色なんか懐かしい!」
坂本「ん・・?**さんてどこ出身?」
**「内緒です(笑)ど田舎なんで(笑)でもこんな感じの景色が見えるところでした。」
その時急に冷たい風が吹いて体がびくっと震えた。
**「・・・あ・・・」
坂本さんが自分が首に巻いてたマフラーを私に巻いてくれる。
**「これじゃぁ坂本さんが・・・!」
ぎゅぅっ
坂本「・・・こうすれば・・・二人ともあったかい・・・」
そう言って後ろから抱きしめるとマフラーに顔を埋めた。
**「あ、あの・・坂本・・さん・・・」
ドキドキして心臓が飛び出しそうだ。
**「あの・・私・・」
坂本「ん・・・?」
**「ごめんなさい・・・」
坂本「・・・え・・?」
少しマフラーから顔を出した坂本に、自分の携帯の待ち受け画面を見せる。
坂本「・・・健・・・」
コクン。**が黙って頷く。
坂本「そっか・・・健のファンなんだ。」
その声は思ったより明るくて、内心ほっとした。
**「まぁ、逢えることなんてあるわけないんですけどね。」
坂本「逢わせてあげようか?」
**「・・・え・・・?」