第1章 出会い。
坂本「随分酔ってるみたいだけど、大丈夫?」
**「あ・・ちょっと疲れがたまってて酔いがまわるの早いみたいで・・・」
下を向きながら出来るだけ視線を合わせず答える。
坂本「**さん・・・だよね?確か。俺の事知ってる?」
**「もちろん知ってますよ!こんなところでお会い出来るとは思ってませんでしたけど・・・」
坂本「みんなのとこ行かないの?」
**「私、あんまり人混み苦手で・・・今日の飲み会もホントは断ろうかと思ってて・・・」
坂本「そっか・・・来てくれて良かった。」
そう言って優しく微笑んでくれる。
**「えっとー・・・坂本さん・・は、やっぱり流石にお酒強いんですね」
こっちも出来るだけ気を使わないように微笑みかける。
坂本「うーん、まぁ酔ってはいないけど・・・違う意味で酔ってるかなぁ・・・」
**「え・・?どういう意味ですか・・・・?」
坂本「もし良かったらさ、酔い醒ましがてら少し外ぶらぶらしてこない?」
坂本さんは満面の笑みで、私は疑うことなく頷いた。
坂本「ちょっと酔い醒ましたいからさ、いいかな?あ・・・**さん借りるね?(笑)」
佳菜江「え・・・?」
**「あ・・・・は、はい・・。」
顔を赤くして俯いてると佳菜江が耳元で”やるじゃん!”って囁いてきて、余計顔が赤くなった。