第2章 3回目のデート
**「・・・・・?」
目を瞑って暫く経つけど何も起こらないので恐る恐る目を開けてみる。
思ったより遠くに坂本さんの顔があって、私が目を開けると同時に、腕を掴んでいた手は離された。
坂本「ダメだな・・・俺ももう歳かな(笑)」
何のこと言ってるのか分からなくて、**の頭にはクエスチョンマークが浮かぶ。
坂本「キスしたかった。」
いつもながらストレートな言葉にまたドキっとする。
坂本「キスして、そのまま襲っちゃいたいって思った。でもさ・・・」
**「・・・?」
坂本「・・・俺、**ちゃんには嫌われたくない。」
丁度酔いが回ってきた**の頭に坂本の言葉が響く。
坂本は**を起き上がらせて、もう一度座りなおす。
坂本「だせーかもしれないけど・・・キスしていい?」
坂本さんも酔ってるのか・・・少し瞳が潤んでいて、少しの間見つめあった後、**の方から坂本の手に自分の手を重ねた。
坂本は**が重ねた手に指を絡ませ、もう片方の手で彼女の右頬を掴むと、ゆっくり唇を重ねた。
あっと言う間に、離れた唇に、**は意に反して名残惜しさを感じていて、坂本の触れている手の袖口を掴むと、坂本は耐えきれなくなったように**の両頬を掴んで唇を奪った。
さっきまでの数秒のキスとは違い、激しいキス、何度も角度を組み替え繰り返される。**は必死で合間に息をする。