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君と並んで歩く未来

第5章 極星のマリア


厨房についた三人。創馬は寮の外観からは想像できない厨房の設備の良さに驚きながらも感心している。そんな彼にふみ緒は
「いいかい、アタシは虚勢を張るガキが一番嫌いなんだ!」
「アタシがどれだけの数学生達の料理を味見してきたと思ってる…!急ごしらえの品なんかに及第点を出すと思うのかいっ」
その言葉を聞いているのか否か創馬と瀬凪は食材を見ていく。そして
「ん!これだけあれば充分!」
その言葉にふみ緒は驚愕する。そして更に思いがけない言葉を口にする
「あー、でも、一人しか無理かなぁ…。やっぱ瀬凪でいいぜ」
「…!?」
瀬凪も腕試しを受けるつもりでいたことに驚いた。てっきりただの付き添いで付いてきたと彼女は思っていたのだ。しかし二人の言葉にまた別の意味で彼女は驚いた
「いいよ。創馬が受けて」
「え?でも今日受けたほうがちゃんとした部屋で寝れるんじゃ…」
「そんなこと言ったら創馬は野宿じゃない。大丈夫だから。ね?」
そんな会話を聞きながら二人して合格するつもりだということそして
「いいだろう!二人で一品作りな!」
彼女はこの二人の互いを思いあう気持ちに心が動かされたようだ。ふみ緒の言葉を聞いた二人は顔を見合わせて目を瞬かせた後
「マジか!ありがとー!」
「ありがとうございます」
とそれぞれお礼した
「その代わりその料理がダメだったらアンタのほうも野宿だからね!」
瀬凪を見て言われた言葉に彼女は少しだけ微笑んで頷いた
「さて、極星寮寮母大御堂ふみ緒どの」
「少々お待ちください」
創馬はハチマキを巻き、瀬凪は髪を高い位置で括りなおす

瀬凪が玉ねぎをみじん切りに切っていく間創馬はボールにある缶詰をほぐして入れていく。そして一緒に卵とパン粉調味料切った玉ねぎを入れてこね合わせる。彼がそれを整形している間に瀬凪がフライパンの用意をして整形したそれを焼く。すると

「…挽肉は牛も豚も1gすら無かったはずだ。どんな手品だい。この…」
肉厚ハンバーグは!?
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