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君と並んで歩く未来

第1章 果てなき荒野


料理学校?
ホラこれが申込書類だ
何で今更そんなとこ通わなきゃいけねーんだよ
ちょうどいいだろ。店は閉めるしこの学校なら高校過程の単位もとれるし
ま 3年間勉強してこいや

「金払って料理習うなんて馬鹿らしい………なんて顔してる」
不貞腐れたような顔の創真に瀬凪がいつもの無表情で話しかける
「瀬凪もそう思うだろー?」
「別にそんな事ないと思うよ。おじ様が言ってる学校だもの。何かしら私達のためになると思うし…」

何故瀬凪までここにいるのかと言うと、遡ること数週間前、これまた幸平親子の一悶着の後のはなし

あっ瀬凪も連れてけよ
はあ?なんでだよ、瀬凪の料理の腕はそんな所で習わなくても大丈夫だろ。てか俺にも必要ないけどな
瀬凪を海外に俺が連れてってもいいけどなー?
…う
まずお前が瀬凪からはなれたくないだろ
うるせーー!
ま、瀬凪なら大丈夫だろ。逆にあいつの技術はその学校でこそ輝くもんだぜ

「___え?」
「いやですから、この建物は用務員や保守点検の職員が詰める棟なので編入試験の会場は別なんですよ」
その言葉に驚愕している創真。隣では瀬凪が無表情で何かしら考えている。というか
「えっ、試験……とかあるんすか?」
そう、そこだ。瀬凪は口には出さないが創真の言葉に同意した
「はぁ?当たり前でしょう」
応対してくれた恐らく用務員の方が心底呆れた様に言った。そんな事城一郎は一言も言っていない
「今いる棟がココ…」
わざわざマップで指し示し説明してくれる用務員
「そして試験会場は3キロ先です」
ギョッとした
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