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君と並んで歩く未来

第1章 果てなき荒野


「ぎゃぁぁぁ進級試験落ちたぁぁぁ」
「もうダメだ…人生終わった…」
「頼む!一千万でも二千万でも寄付する!だから息子の退学を取り下げてくれぇぇぇ」

んん!?

道中響く絶叫。それに驚く創真。瀬凪は相変わらず無表情だ

〔あれ言ってなかったっけ。そこは日本屈指の料理学校〕

卒業到達率10%以下の超絶エリート校だぜ

〔まぁ頑張れよ創真〕
〔その学校で〕
「あ…え?何?よく聞こえねー」
「えらく騒がしいな。親父今どこに」
〔ニューヨークシティー〕

マンハッタンロイヤルホテルVIP専用レセプションホール

〔今そこでメシ作ってんだ〕

「!!?」

「…は話についていけねーんスけど」
瀬凪には聞こえていないが恐らく規格外の壮大な話をしているのだろう。そう考えて静かに周りの絶叫をBGMにボーッとしていた

「やってやらぁぁぁぁぁぁぁ!」

だが、いきなりの創真の叫びに現実に戻ってきた
「…どうしたの?」
いきり立つ創真に声をかけ、話を聞きながら二人は歩き出す


その頃切れた携帯をしまった城一郎は考えていた

いいか創真
いい料理人になるコツは…
自分の料理のすべてを捧げたいと思えるようなそんな女と出会うことだぜ___

まあでも、お前にはもういるよな。そんな女がいつも隣りに
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