第29章 大切な心
あれ?そう言えば…パイオニア、魔法反射を持ってるんだったっけ!?;←ジャガーノート章参照
確かアイズさんがLv.7に上がる修業空間合宿の前日、お母さんが単騎でジャガーノート4匹纏めて倒して…
そう言えばミノタウロス戦でもそれを使った大盾のお陰で魔法による悪影響を全て防げて被害0だって聴かされたっけ……
ケイト「あ!…そう言えば敵がいたんだったっけ」
フィン「ああ。忘れていたね」
アル「馬鹿なの!!?;」
正気を疑うレベルでボケとツッコミを続ける中、お母さんは僕に向き合ってから言った。
ケイト「これで例の魔法「だけ」は、完全に封印されている。
どうやら…仮死状態にする魔法のようだ。
その時間を詠唱の長さで調節するらしい。
ってわけで…それ以外にも無論魔法はある。
アル、けじめをつけたいと言ったな?
なら…お前なりの付け方を見せてみろ」
アル「!…え?」
ケイト「勘違いしないよう言い含めておくが、私達はあくまで見届け人だ。
お前の尻拭いをする気はない。冒険者なら、尚更だ。
自分のこれからする行動ぐらい、自分で拭ってみせろ。人のせいにせずにな」
アル「…うん!」
って……あれ…?
何であのだらけ切った空気が一瞬でシリアスになってるの!?;
お母さん、切り替え早過ぎるよ!!;
お父さんもお父さんで今に始まったことじゃないって感じで苦笑してるし!;
え!?;ずっと昔からそうだったの!!?;←ヴァレッタとのやり取り参照(495~502ページ参照)
テロップ『本人(ケイト)は大真面目である』
ケイト「魔法大国アルテナの魔導士さん?
透明化やすり抜ける魔法は黙っておく。
その条件はただ一つ、この子供に勝つことだ」ぽんっ!←アルの頭に手を置く
「!!」
ケイト「それさえできればここで見たこと、いや…やろうとしたことにも目を瞑ろう。
さて…どうしたい?」
「…戦おう」
有無も言わさない物言いに、男は頷いた。
ディも近付いていたが来ないように叫び、タイマンでケリを付ける目的で…僕は戦うことにした。
Lv.は僕よりも上、それでも…勝ちたかった。
フィン「負けん気の強さは君譲りかな?」
ケイト「フィンも負けず劣らずでしょ?」
ディ「真面目にお兄ちゃんを応援して!!;」
アル「ありがとう、ディ…;」内心涙目