第28章 子達の来訪
ケイト「ありがとう、アイズ。アルとディも。お陰で助かったよ」
アイズ「うん…無事でよかった」微笑
アル「気にしないで。
それにしても…この時のお母さんは大きいんだね」
アルの発言が少し気にかかったが、今は気にしている場合でもないのでとりあえず…。
その隷属の首輪を贈り嵌めようとした男はラキアの手のもので、依頼で動いていたらしい。
ギルドに突き出し、後はそちらの判断に任せることにした。
あの後で壁を直してもらい、実際に隷属の首輪を勉強として出して付けてもらった所
いずれにせよ、身体に害をなすものは魔力が弾いていたという結果だけがわかった。
ヘレイオス街にいる100人の内20人が処刑された。
というのも、実質殺人未遂を働いたからに他ならない。
助けに来た上で現在進行形で助けていたケイトに対して殺そうとしただけに飽き足らず、変わらず暴言を投げかけて石や剣を投げかけていた。
その翌々日の昼には現行犯として彼等彼女等は逮捕され、去った後でもなおその行為を改めることはなく、正しい行いだと改めなかった。
何を言っても聞かず、聞き入れず、更正及び改善の余地もなく、まともな人格さえも見受けられなかったからという理由で処刑執行。
魔法による洗脳の可能性もあるかとも思ったそうが、実際に念入りに調査した所、魔法などは一切掛けられておらず、「盲目に彼女(ケイト)一人を囲って責めて罵倒し苦しむ様を見ることを楽しみとして笑い、罪悪感を一切抱かない」という「破綻した人格」を有していただけのようだ。
上記の状況が長年に亘って続けていたことに加え、例のヘレイオス街での罵倒、暴虐も相まって、今日から3日前に処刑が執行されることとなった。
学校に通った時間(週に5日)だけだったが、飛び級で卒業した後もなおわざわざ彼女のもとへ行って続けていたあたり、その異常さが垣間見える。
といった記事が新聞紙の見開きに書かれており、オラリオを賑わせていた。
例の処刑方法も記されており、長年の苦しみや痛みとはかりにかけた結果妥当だと判断された。
(ちなみにリアルでは飛び級もなく、5年ほどただ毎日やりたい放題にいじめられていた)