第28章 子達の来訪
レヴィスとの人造迷宮での再会時のことを想起させるほどの、親指が引き攣らんばかりの疼痛に思わず顔を顰めた。
フィン「!!」瞠目
リヴェリア「フィン?」
ガレス「どうした?」
フィン「嫌な予感がする…」ぽつり
そう呟いてからの行動は速かった。
ケイトのいる場所を探し、ホームを走り回った。
ケイト「チョーカー?」
その頃のケイトは…ホームの門の近くにおり、男の人から贈り物を手渡され
「はい!ささやかな贈り物でございます」
ケイト「…?(何でだろう?何か…嫌な予感が;
でも、にこやかな笑顔だよね?気のせいなのかな?善意?;」???
「一度試着してもらっても構いませんでしょうか?
きっと似合うと思うので」にこにこ
一度試着するよう言われた所だった。
ケイト「?でも…」たじっ
「いえいえ。
私としてはあなたの絵から似合うか見比べながら必死に選んだものですので」
ケイト「…そう…なの?」
「もちろんですとも!(ずいっ!&手もみ)
ささっ。付けて見せて下さい。
そうでなければこちらとしても不安で不安で、何分他国から来たので」
ケイト「…そ、そうなんですか」
「今夜は寝れないかもしれません」
ケイト「ぅっ;…わかり、ました。
(一度付けて外すくらいなら、いいよね?」そっ
「…」にやり
付けようとした時、黒く笑みを浮かべるのを見逃した。
貰ったチョーカーを首にかけ、止めようとし掛けた瞬間
アイズの突き技、リル・ラファーガが即座にそれを掠めて突いた。
チョーカーが見るからに付けるという機能を無くした中、アイズは呟く。
「なっ!」瞠目&たじっ
アイズ「…危なかった」
そう言いながら激しく狼狽する男に歩み寄り、細剣を突きつける。
ケイト「ちょっ!;アイズ、ストップ!;
彼は一般人d
アイズ「あれが何か知ってて付けようとしたの?」
ケイト「へ?…ただのチョーカーじゃないの?」
アイズ「…知らなかったんだね……
よく似せてあるけれど、あれは隷属の首輪…
あれを付けたら最後、逆らえなくなる!」
アイズは彼から目を離さないまま、ケイトに説明した。
窓から見えたその様子に、隷属の首輪だと気付いた僕が送り込んだわけだが…やはりアイズの方が早かった。
窓の下の壁が凹んだが、後で直させるとしよう。