第28章 子達の来訪
リヴェリア「まず必要なのは大木の心だな。
人に囲まれて否定されたからと言って動じない、心の強さが必要だ」
ガレス「そこらはお主に任せるわい。
わしができるのは共に酒を飲み、語らい、愚痴に付き合うことぐらいじゃ」
フィン「成人しているからと言って飲ませ過ぎないでくれよ?
もう彼女は妊婦なんだ」
ガレス「わかっておるわ。あれほどの気骨者がどれ程少ないかわかっておるじゃろう?
わしはそれをも蔑ろにして欲しくないだけじゃ!」
リヴェリア「そうだな。修業空間の時はさぞかし楽しそうだったな?」
ガレス「がははっ!^^
あれほど張り合ってくるとこちらも遣り甲斐があると言うものよ!(めらっ!!)
それに水を差すなという意味で怒っておったんじゃ!!」
リヴェリア「結界内をサウナにする気か?(じと目)
もっと落ち着きを持ってだな」嘆息
ガレス「わしとしてはまだまだやり足りん!!」
リヴェリア「はあっ…言っても聞かないのはいつものことか…;
今はケイトの心の問題についてだろうに…;」深々嘆息
フィン「どちらも気持ちはわかるけど…
論点を戻そうか?もう少し時間があればね…」
リヴェリア「瞑想でも課して自らを見つめ直させるか?」
ガレス「心根が腐った馬鹿共よりはマシじゃ!」
フィン「うん。そこはわかりきっている。問題は、もっと別の所だ」両手を組み、肘を机につける
リヴェリア「というと?」
フィン「…自分を軽視する癖は大分とマシになっただろう。僕がケイトを庇ったことでね」
ガレス「あれか…」
リヴェリア「なるほど…確かに問題だな」
フィン「ああ。僕が傷付き致命傷を負った時、激しく動揺し魔力が爆発しかけていた。
オラリオ中が吹き飛ぶぐらいのものが、それも激しく荒れ狂って…
感情に引き寄せられるかのように魔力も動いていた。
もう少し…いや、まだまだ時間が足りない。
大切に思うのはいいことだ。同じ想いをさせたくないというのも…だが、度が過ぎている」
ガレス「そこもまた問題じゃの」