第28章 子達の来訪
フィン「ケイト…怒るのは正常な反応なんだ。
何も悪いことではない。
傷付けるのが嫌だというのなら止めるのを手伝う。
だから、自分の心が抱いた感情を大切にして欲しい。
それとも…僕のことを好きだという感情はその程度だったのかい?」
ケイト「ぴくっ)…」
フィン「その程度のことで感情が壊れて僕への想いも消えるほどか…案外、大したことはなかったんだね」にや
ケイト「わなわな震)…」
フィン「僕の君への想いはこの程度では消えないけれど」片目瞑り考え込む
ケイト「誰が負けるかあああああああ!!!
私の愛はお前以上だ!舐めるなあああああ!!」ごおっ!!!
リヴェリア「フィン…その諭し方はどうなんだ?;」
フィン「はっはっはっ。理に適っているだろう?^^」にこにこ
リヴェリア「反応を面白がっているようにしか見えないのだが?;」しかめっ面
ガレス「…玩具にされるの;」
リヴェリア「まったく…先はまだまだ長いな…」
フィン「もう少し早く切り捨てて欲しいのだけれどね。
相手にした所で変わりはしないのだから、無干渉を貫くのがいい。それぐらいは子供でもわかる」
ガレス「肝心なのはケイトの心の方じゃ。
何度も崩壊したせいか、大好きだという想いまで麻痺しかけとる。
しかし、かと言って人を傷付けるような行為を自らできるようなものでもない」
リヴェリア「ああ、問題は…自らを卑下する癖だ」
フィン「あとは自信を持てれば言うことはないのだけれどね。やれやれ」嘆息
リヴェリア「そして強気に…いや、自分の感じた想いをはっきりと伝えるようにして欲しいものだ」
フィン「大好きとかそういうのはいつでもはっきりと出せるのにね?」
ガレス「まだ時間が必要じゃて。急を要することでもなかろう?」
そのガレスの言葉に、僕達は深く頷いた。
ちなみにケイトは…「フィンへの愛はもっともっと上だあああ!!」と叫ぶや否や
執務室を飛び出し、オラリオに居る魔法大国アルテナの人物像を全て書き出す為に紙を取りに行った。