第28章 子達の来訪
リヴェリアとガレスが喧嘩をしていた要因を簡略化して説明すると…
リヴェリアからして怒った要因は一つ、熱帯となる範囲が結界内における居住区に引っかかってしまうことだ。
ガレスからしてみれば『熱き戦い』を欲しているわけだから、まだまだやり足りないんだろうね。
その後で嫌というほど鍛練があるわけなんだけれど…
どちらも退かず、ぶつかり合うばかりという有様だった。
「だったらさらに結界を張ろうか?」と持ち掛けられたわけだが…二人は言語道断だと切り捨てた。
こうなったらもう誰にも止められない。
単に意地の張り合いで、どっちが勝つか負けるかの押し合いだ。
話にならないのは言うまでもないので、敢えて言及せずに続けたというわけだ。
結果…僕自身、抱き潰されかけたこともあってか耐久が著しく伸びた。
ケイトの場合は言わずもがな、ガレスとの修業の成果なんだろうね。
フィン「所で、肝心の名前は一体?」
「お父さん、娘の名前を忘れるなんてひどい!//;」涙目&ぷりぷり
フィン「いや…そもそも名付け自体していないからね?^^;」
「ディッグだよ!ディって愛称で呼ばれてるの!今度は忘れないでね?」
フィン&ケイト『そこは普通に名前で呼んでもいいんじゃ?』
ディ「そう呼んで欲しいの!!」
フィン「わかった。それが君の意向ならそう呼ぶことにしよう」
ディ「ありがとう、お父さん^^
ほら、お母さんも小人族の王様なんだから正直に言ってよ」
『……え?』
アル「あちゃー;」頭押さえ
ディ「あれ?まだ言ってなかったっけ?」きょとん
アル「馬鹿だなあ。
あと1年経ってから明かすんだよ!お母さんが自分から」
ディ「ええ!?;
ヒューマンの王族のヘレイオスと小人族の王族の血を継いでることまだ言ってないの!?;」
ケイト「………ごめん…
私のご先祖様が小人族の王様っていうのは…
ヘレイオスが来る前の話だったから…省略しちゃった^^;
正確に言うと、ヘレイオスの結婚相手が小人族の王族と言うか…;」
ディ「尋ねられなかったから言わなかったんだよね?」
ケイト「これ以上普通と違う要素は真っ平だっただけ;
変な目で見られたくないからっていうのが一番だったんだけど…;
何でばらしちゃうかなあ;はああっ」嘆息
よくばらしてくれたと称賛したい。