第28章 子達の来訪
ちなみに、ケイトの力と耐久が上がった理由については…思う所がないわけではない。
毎朝、必ず…25日間という時間の最中でガレスとやっていたことだ。
ケイト『うおおおおおっ!!』
ガレス『ぬらああああっ!!』
がががががががっがががががががががががががががががががががががががががががががが
両手で持った50tもの重りを、二人は音速で一息に1万回素振りし『ながら』、互いにぶつけ合っていた。
時には重り同士を、時には自身の身体に、それは絶え間なく続いた。
ぶちっ、みしししっ
無論、筋肉の繊維が悲鳴を上げて引きちぎれる音を感じさせるほどのものだったのだが
それでもなお途中で手も一切止めず続けるその様は、鬼気迫るものを感じさせられた。
また違う日では骨が折れても続けていた。
結界の効果で一瞬で治ったわけだが…
それでもなお、最後の最後まで止めるという行為は瞬間さえも一度も無かったと言える。
ケイト『はあっ、はあっ!』
ガレス『何じゃ!?その程度で音を上げるか!?』
ケイト『負ける…もんかっ!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!
猛り狂え、我が筋肉よおおおお!!!』ぶんぶんぶんぶん!!!
ガレス『がっはっはっ!!それでこそ我がライバルよおおお!!!』ぶんぶんぶんぶん!!!
ケイト&ガレス『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!&らああああああああああああああああ!!!!!』』
その2人の周囲は始めてから僅か数分しか経っていないというのに陽炎が立ち上り、サウナの如く凄まじい熱気を放っていた。
それを最初に発見するのは無論…僕とリヴェリアで……
フィン『あー…
リヴェリア、お手柔らかに頼むよ;』額に手を当て&嘆息
リヴェリア『いつものことだ。私のやることは変わらん!(ずかずか)←桶を手に二人へ歩み寄る
暑苦しい!!!・・』
ばっしゃーん!!!
リヴェリアは『いつも通り』準備した氷の張った水を、ケイトとガレスにぶっかけた。
3日も経てば習慣になってしまったのか…それは25日間、最後まで続いた。