第28章 子達の来訪
頭をガシガシ掻きながら思わず怒鳴るそれに、僕はその肩に手を置いてなだめた。
ロキ「【家族愛】以上に厄介なスキルが発現してしもうた;
もうどないしたらええねんやあああああ;
ケイトの中にある資質がそれやからってどないやねんやあああ;」
ケイト「ファミリア・トレジャー?何それ?」首傾
次の瞬間…ロキへ非難が殺到した。
ロキ「わざとやないんや堪忍してえええ!!;」
その後、ようやくケイトに明かすことにした。
ただし、他の人達には言わないよう釘を刺して精霊にもお願いしておいた。
【家族愛(ファミリア・トレジャー)】
・【愚突猛進】の効果をファミリアに与える。
・互いに対する信頼が増すほど効果は倍増。
知った瞬間、チートが増したあああというケイトの絶叫が部屋中に響き渡った。
ロキ「それより何で神化してんねんー!!!!魔武神って何やああ!!;」
ケイト「止めようよ!お願いだから止めてよ!!」
ロキ「止めれるんやったらとっくに止めとるわーい!!(バシィン!)←ケイトの頭を軽く右手で叩く
届出一緒に頼むで?」
ケイト「何でだよやだよ!!;」
ロキ「前の時やってお前が寝とったから結局うちが説明せなあかんかったんや!!
今日という今日はとことん付き合ってもらうで!!
一人で行った時の気持ちわかるか!!?
皆からじろじろ見られんねん!で報告すんねん!喚かれんねん!!
めちゃくちゃ恥ずかしいんやああああああ!!!」くわっ!!
ケイト「知らんわ!余計に行きたくなくなったわーー!!!」じたばた
リヴェリアに不壊属性の縄で縛られて連行され、逃げようとするも強く引っ張られた結果
引きちぎろうとし、ピシリと鳴るも…
リヴェリア「もしもちぎれば弁償してもらう」
ぴたり
ケイト「きゃうん…;」ぷるぷる&涙目
『可愛い//』にやにや&ほおっ
その時のケイトは子犬のようだった。
ケイト「…一億ヴァリス…;
直します。ごめんなさい;」
ロキ「魔武神だけに…色んな意味で眩しいな」にやり
『ぶふっー!』
ケイト「サムいわ!!やめい!!;」
結局、ギルドに嘘偽りなく正直に報告をしに行った結果
ギルド職員の絶叫が響き渡り、注目がさらに増したのは言うまでもなかった…;
アルとその妹はそうなることを知っていてか、高みの見物を決め込んでいた――