第28章 子達の来訪
アルの妹がラウルに迫るあの様子は…どこかで見たそれと同じだった。
ケイト「ティオネ…第二のティオネを生み出してどうするの?;」ぽつり
『………;』シーン←無言の肯定
「大丈夫!」
アル「大丈夫じゃない!いつまでもお父さんに振られ続けてる時点で気付け!」
「きっと通用するもん!」
アル「通用しない!空回りしてると気付け!
ああなったらおしまいだぞ!」ビシッ!!←ティオネ指さす
ティオネ「なんですってえええ!!!?・・」
アル「びっくぅ!!)!!
かっ…かかってこぉーい!!・・;」剣構え
ティオネ「そこへなおりなさーい!!・・」ばっ!!←アルへ飛び掛かる
目が血走ってる…怖い;
ティオネとアルの激闘は、数十分間ほど続いた。
アル「龍の力…ドラゴン・ソウルができれば…」ぐふっ
ケイト「完敗だったね…;」
アル「まだ、僕はホワイト・ノヴァまでしか使えないから…;
妹のクリエイトは、見せられた魔法しか使えないんだ。
イメージ力も実際に目にしたもの程度までしかない。
新しい魔法を自在に作り出せるのは…お母さんだけだった」
フィン「肝心のことを教えてもらっていないんだが、いいかな?」
アル「何?お父さん」
フィン「…(お父さん…//)
…刺客の所属している国は?
そして僕らだけが生き残ったようにも聞こえたけれど、その手段は?」
アル「二度と魔法を使えなくする魔法、封印魔法だよ。
解除方法はなし、死ぬまで決して解けない。
それで僕らは守られたんだ。
魔法大国アルテナの人間だった。わかるのは名前と使う魔法と…魔力の質だけ。
時間渡航魔法も、そのお母さんの最後の魔法も、妹は見てた。
だからお父さんは行くことを許可したんだと思う」
フィン「そうか…」
リヴェリア「あの万能蘇生アイテムが効かないほどの魔法か…」
フィン「ああ…これは早急に対策を練る必要がありそうだね」
そう言いながら、オラリオに入った魔法大国の人間を洗い出すことにした。
今日は徹夜かな?いや…今日中に終わる可能性もある。
ケイトに感知魔法を使ってもらえばそれで事足りるわけだが…問題は、刺客の持つ魔法だ。