第28章 子達の来訪
フィン「ぷっ…はっはっはっはっはっはっはっはっ!!^^」
ケイト「?…何?」ぷるぷる←今にも吐きそう
口の前に手を当てながら懸命に伝える中、返ってきたのは高笑い。
何かおかしなことでもあったのだろうかと首を傾げるばかりだった。
フィン「そうか…体にとっては正常な反応だ(くすくす)
異物がお腹の中に宿っているんだから」
ケイト「え?」きょとん←目を丸くする
フィン「つわりだよ」くす
ケイト「…ああ!」はっ
フィン「だから気分が悪い時は無理せず、ベッドで安静にしててくれ。
これから貧血や嘔吐に見舞われる可能性が高いからね^^」なでなで
ケイト「…何でいつも頭を撫でるの?」
フィン「ンー…そうだな。
強いて言うのなら…安心するから、かな」くす
考える素振りを見せてから呟き、今度は左頬を右手で優しく撫でてこられた。
食べ物を見ると吐き気がして辛い為、それを伝えると
フィン「うん。なら、これなら食べれるかな」
もぐもぐ
ケイト「?」
それからフィンを見つめると、何やら口に含んで動かしていて…
その次には抱き締めながら覆い被さられ、唇を奪われた。
そして口の中に、フィンの口の中にあった食べ物が滑り込んできた。
それは噛み砕かれていて味も薄く、不思議と吐き気も起こらないまま飲み込めた。
ああ…確かにこれなら胸焼けは起こらない。
そう確信した。
それをそのまま伝えると、とても嬉しそうに笑ってくれた…
フィン「なら、食べる時間は一緒にしよう。
お腹が空いて、それでも食べれない時は僕を呼んでくれ。
アミッドにも相談した方がいいかな?」
と相談する道まで模索してくれた所で、仕事の話が舞い込んできた。
と言うのも、ラウルがそのことを報告に来たから知ったことだ。