第28章 子達の来訪
5月3日(冒険者40日目)
ケイト「はあっはあっ…」
フィン「…ケイト」そっ←背を撫でる
赤黒い焔と表されたミノタウロス、猛牛との戦いの次の日…
目覚めた時…体を襲ったのは息苦しさだった。
先に起きていたフィンは真剣な表情で心配そうに見詰めていて
背を撫でられる中、私はうつ伏せになって吐きそうになっていた。
フィン(何か毒でも仕込まれたか?夜襲か?
それとも抱き締めて寝たのが逆にお腹を痛くさせたのか?)
そう苦しそうなケイトを前に一人で考え込んでいる中、彼女はうつ伏せになりながら言葉を吐いた。
ケイト「吐き…そう」
ポツリと溢された弱音…それは、あるもの(妊娠した者)に共通するものだった。