第27章 変化
吹き飛ばされたミノタウロスの先へと4人が駆けて、囲って攻撃を続けた。
ティオネのククリナイフが穿ち、ティオナのウルガが飛ばし、アイズのデスペレートが上へ跳ね上げ、ベートが蹴り落とす。
「ヴオオオオオ!!」
腕を振り回して衝撃波を巻き起こそうとした矢先、宙に浮かされた。
ケイトの強化魔法の魔力によるものだと気付いた。
ティオネ「魔支配、恐るべしね」
ベート「ちっ。強引に離れさせやがって」
ケイト「すれすれだった。
済まん!もう少しだけ早くすべきだった」
ティオナ「ううん!ありがとー!!」
「ヴヴヴ」こいつの能力か
そうミノタウロスは考えながらケイトへ拳の猛攻が降りかける。
当たる直前、剣の形だっただったパイオニアが光と共に大盾に変化し、また防がれる。
(いいな、これ)
取ろうと右手を広げて掴みにかかられた瞬間、自分を軸に右回転しながら頭を伏せつつ手を空ぶらせると共に、大剣に変化させながら角の後ろから遠心力を利用した攻撃を決める。
狙い通り頭に響いたようで悲鳴が響いた。
『うまい!』
(こいつ…頭脳派だ!)
ベート「おらあああ!!!」
ががががががががががが
頭をぐらつかせた直後、今だとばかりに襲い掛かり続ける。
ケイト「皆、一瞬だけ下がって!←大剣を地面へ突き立てる
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!」←龍人化発動
「ヴォ!?」なんだそれ!!?;
左腕で頭を掴み、壁際まで弾き飛ばす。
「ヴヴ」ぐらっ
ケイト「ライトニング・バースト!!」
どごぉ!←空中へ蹴り上げる
どごごごごごごごごごごごごごごご!!←四方八方から殴り続ける
ケイト「地面縫い付けるから後よろしく!!」
連打の最中で周囲に掛ける中、「わかったあ!」「任せろ!」作戦通り第二軍が大盾を構え出す。
ケイト「【天雷】、おらあああ!!!」
ばぢぢぢぢぢぢぢぢぢ
「ヴォオオオオオオオオ」
ケイト「来い!」
ぱしぃっ!!←パイオニアが手元へ飛んできて掴む
ずあっ!!←一本の直刀に変え、それに龍人化の鎧を纏わせる
ケイト「ずああああああああああああああああああああ!!!」
どっごぉおおおん!!!←突きを繰り出す
「ヴ…ヴヴォ」
くぐもった声が上がるも無傷。
撃った後、反動からか空中におり、龍人化を解いていた。