第27章 変化
ケイト「安心して気付いたら暴走してた;嫉妬もあった;」
フィン「うん。そこはもう気にしなくていい」
ケイト「でもあれ?
前にも同じような質問があったような気が…
あ、しまった!;(はっ!)
皆の装備にリフレクトかけてない!;」←666ページ参照
フィン「ああ、そう言えば言ってたね。
でも今はしたらダメだ。その魔力も惜しい。
この戦いが終わった後にしてくれ」
ケイト「わかった」こっくり
それから後、ミノタウロスを倒す為の作戦を話し出した。
ケイト「足止めは私がやる。いや、私しか出来ない」
フィン「そうだね。
リヴェリア、広範囲魔法を一点のみ…ミノタウロスのいる場所だけに威力を押さえつけることはできるかい?」
リヴェリア「ああ…あの修業で嫌というほどされた。
よもやこんな所で役立つとは思ってもいなかったが」
フィン「第二軍は大盾を構えて囲っておいてくれ。
第一軍が離脱と共にすぐ後ろへ避難できるようにだ」
その言葉に第二軍の面々は頷いた。
ケイト「そうだね。足止めと魔法の二役だと無理だ。
両方自分がやらないといけなくなる。足止め分に使う魔力や精神力が勿体ない」
フィン「ああ。足止め自体、僕達だけでは非常に厳しい。
現状、Lv.8であるはずのケイトの全力でも切り傷一つ負っていない。
身体能力だけでこれだ。僕達だけでは体力が尽きれば終わる。
総員で押さえ込めば
唯一救いなのは対人戦…つまり戦闘経験が少ない。
身体能力任せで技は未熟、戦闘技術については僕達の方が上だ。
ただ…知恵を有しているようにも思える。
普通のモンスターならばアイテムを先に壊そうとはしない」
ケイト「今の内にアイテム類は全てロキ・ファミリアの馬車か緊急馬車に乗せろ!
そこならばどんな攻撃でもリフレクトで跳ね返せるし寄せ付けん!!」
その言葉に周囲は一斉に動いていた。
サポートメンバーもロキ・ファミリアの第二軍以外は乗り込み、指示を飛ばされた時や非常時にすぐさま出れるよう待機した。
アイテム類を即座に手渡す人と、すぐさま駆け付けられる敏捷が高い人が馬車の出口に待機して。