第27章 変化
フィン「ごほっごふっ」
上体を起こして立ち、咳き込みながら肺に残った血を吐き出す中、未だ膝を付けた状態で尋ねられた。
ケイト「フィン…口から血がっ;大丈夫?」
フィン「ああ。この通り大丈夫だ」微笑&頭なでなで
リヴェリア「一時はどうなることかと思ったぞ」溜息
レフィーヤ「干渉しようにも跳ね除けられるばかりでしたし;」しゅんっ
ティオネ「団長おおおお!!;」ヒシッ!!
フィン「!ティオネ
ケイト「むっ!)…」ぐいっ!!←自身の方へ抱き締める力を強める
ティオネ「無事でよかったです、団長っ;」
フィン「ああ。ケイトのお陰でね(ちらっ)
…ケイト?;」汗
様子がおかしい。心なしか抱き締める力が強くなって…
そこまで考えが及んだ瞬間、抱き締める力が跳ね上がった。
ぎぎぎぎぎぎぎぎぎ
『!!!!;』
ティオナ「ちょちょちょっ!!;」あわあわ
ケイト「無事でよかったああああああああああ!!!!;;」ぎゅむうううううううううううううううううううう
ミシミシミシミシミシ
両目を瞑り再び涙を零しながら、抱き締める力が増していき…
見ての通り、体の端々から悲鳴が上がり続けていった。
ティオナ「ちょっと!;フィンが!;フィンがああ!!;」がしっ!←腕を掴んで緩めようとする
ケイト「怪我無いんだよね!?大丈夫なんだよね!?;」
ぎりぎりぎり
フィン「あ、ああ…今、はっ;ごふっ」
ティオナのお陰で幾分かマシになったかな…締め付けが;
ケイト「よかったああああああ;;」
ごごごごごご
びきっみしっ
フィン「ぅっ…ぁっ」←声が出ないほど締め付けられてる
ティオネ「団長おおおおおお!!;死なないで下さい団長おおおお!!;」←ティオナを突き飛ばし必死にケイトから引き剥がそうとする
ティオナ「うーん…ねえ、俳句って知ってる?」
リヴェリア「?何だ、それは」
ティオナ「極東にある文化で、目にした内容を5・7・5で読むんだって」
リヴェリア「それが今、何の関わりがある?」
ティオナ「うん。それが一句思い付いちゃって…
愛故に・抱き締め過ぎて・窒息死」
ティオネ「縁起でもない句読んでんじゃないわよ!!;」
リヴェリア「いや…確かに今の状況にはピッタリだな」
レフィーヤ「ちょっとっ!?;
感心してないで止めるの手伝って下さいよ!!;」