第27章 変化
その頃のロキ↓
ロキ「どないしよ;どないしよおお;
一気に全員が上がったせいで怪しまれるんやないか?;
こうなったら馬鹿正直に言うしか、いやでもそれやったら貸し出させるとかなんとか言われるかもしれんし;
いや…もしや…全員から戦争遊戯しかけられるんやないか!!?;
もう…こうなったらいっそ、Lv.を隠蔽するしか!」
頭を抱えながら神室に一人閉じ籠り、ギルドへ報告すべきかせざるべきか悩み続けていたという…
色んな意味で追い詰められていた。
(本編に戻ります)
ぶおっ!!
がきいん!!
即座に後ろへ流した。
「ヴォオオ」やるじゃん
そのミノタウロスの目に映っていたケイトの目は先程の笑っていた眼ではなく、真剣な眼に変わっていた。
ケイト「はっ。楽しいか?
ならこちらも浮遊抜きで楽しむとしようか」くす
口端だけ上げて笑みを浮かべる中、その目だけは真剣なままで笑ってはいなかった。
それに相対する猛牛は目を細めていて、反対側の拳を振りかぶった。
それを深く潜って避けると共に左拳を腹へ向けて叩き込む。
「ヴォ!」
思わずくぐもった声を出しつつ前に項垂れて腹を抑える。
それに対して即座に地面に突き立てた棒を足場に、そのミノタウロスの頭の高さまで跳び上がると共に
右肘打ちを左のこめかみに叩き込みつつ角を左手で掴み、右膝蹴りを顎に決める中で身体をミノタウロスの頭の上へと引き付けて乗る。
そして両手で左右の角を掴むと共に前へ回転しながら飛び降りる。
その勢いは容易く止まらず、前のめりにミノタウロスの身体は動き、それと共に足場とする為に突き立てていたそれを両足で捉えつつ脛を打ち痺れさせて踏ん張る力を弱まらせる。
空中でミノタウロスが一回転するのを確認すると共に後頭部が地面へ叩き付けられるよう力を加えつつ手を離し
その後頭部が地面に叩き付けられる瞬間に、全体重を乗せた左肘打ち(右手で自身の左拳を掴みつつ腰を左回転に捻る)を額へ叩き込んだ。
腰を落としながら後ろへ倒れ込み、両足を地面から離した左肘打ちは綺麗に決まって一時的に脳震盪を起こさせた。
それらまでの秒数、僅か5秒。