第27章 変化
遠征における第二軍をサポーターとして、第一軍の全員がいた。
フレイヤ・ファミリアもまた、有力な者達が集っていた。
例の修業空間を経て、レフィーヤはLv.5に上がった時に発展アビリティ《詠唱破棄》を得た。
それは魔法の名を連ねるだけで魔法が発動し、使えば使うほど如何なく威力を増していくものだった。
それに加え、中盤の終わり頃にLv.6へのランクアップで得た発展アビリティは《精癒》。
他の皆は全て、念願の《魔操作》を手に入れていた。
確かレフィーヤはLv.4へのランクアップの時に手に入れていたね。
ただ…柔術や見たことのない動き等、柔剣術や剛剣術や剛柔剣術から奥義に至るまで等々
この世の全ての武術を教わり、白巫女とロキ・ファミリア全員へ身を持って叩き込まれ続けたせいか
軽く動く時や、ただ歩くという動作に至るまで、無意識の内に隙無く構えてしまっている。
いつどんな攻撃を受けても対応できるよう叩き込まれたせいかな…;
まあ、基本迷宮ではいつ何が起こるかわからないから…成果とも言えなくはない。
ケイト「一番手誰が行くー?」
フィン「そんな風に気楽に言うものじゃないよ^^;」
ケイト「まず私が様子見しようか?」
「ヴォオオオオオオ!!!」
ケイト「お、ラッキー♪」
フィン「総員警戒!」
ケイト「あのさ、フィン!
私と遊んでくれるって言ってるみたい、ちょっと行ってきていい?」
フィン「…とりあえず無茶はしない程度に気を付けて;
様子見程度に頼むよ?」
ケイト「わかってるよ!」
ずしんずしん!!
駆けてくるそれに対し、天真爛漫な笑顔を向けていた。
ベート「緊張感の欠片もねえな;」
フィン「うん…本当にね;」遠い目
オッタル「Lv.8へと至った力、見せてもらおうか」ふっ←どこか楽し気
一部を除いてどこか遠い目になるばかりの人達の中、武器に手をかけると共にパイオニアが棒となる。
何故かギルド員の人もついてきていて、安全な緊急馬車の中から
『神の鏡』越しにオラリオ中に映し出されているらしい。
まるで…闘技場の決闘でも見ようとしているかのようにも思える。
今頃地上ではお祭り騒ぎかな?;
その頃の地上では無事倒すに全員賭けるとして
苦戦するが退けるに何口、瞬殺するに何口等々と馬鹿騒ぎをしていたらしい。