第26章 紅蓮の猛火
ケイト「じゃあ勉強中は内気功と外気功実践してね?
ついでに言うと、外にあるその技術から発展した自分で編み出したものだから。
違うと思っておいて」
そう前置きを置いてから、説明を続けた。
内気功は、「体内に内在する気を制御して痛い箇所などに集中させて回復を進めさせる技術」と、「全身の気の流れを支配して増幅させたり圧縮させたりする技術」、「外気功によって取り込んだ気・体内に内在する気を制御する技術」。
二つ目はケイトが自身で考案したもので、「外から取り込んだ気を圧縮させたり、取り込んだ気と内在する気を混ぜ合わせて互いに増幅させる」という自身で編み出した制御術。
三つ目もまた同様に考えたもので、気の流れを自在に支配できれば有事の際にすぐできるとの考えからだそうだ。
その結果、丹田と繋げるように感覚や意識を張り巡らせることで、瞬時に必要箇所に気を繋げられるようになり、意識した瞬間に集められるようになったという。
そこには無論、10年以上に亘って続けた「凝気法」の鍛錬もまた含まれている。
そして外気功とは、「上記にある他人へ軟気功を送る技術」と、「全身の皮膚を通じて外にある気を吸い取る技術」、「呼吸と共に外の気を取り込む技術」の三つらしい。
二つ目は「人へ送り込むことができるのならば、逆に吸い取ることもできるのでは?」との発想で実践した時にできたらしく
それを利用して人のそれを吸うのではなく、大気中に内在する気を皮膚に触れた空気から感じつつ外から取り入れている技術。
これもまたケイトが考案した技術で、本人にとっては外気功の技術を応用している為、外気功と考えているそうだ。
三つ目はケイトが編み出した「吸気法」のことらしい。
白く光る浄化の空気を吸い込むイメージをしながら鼻からゆっくりと吸い
息を止めてからその気が体内を循環していき、黒くよどんだ気を口元へ追い込むように意識して流す。
そして最後は口から時間をかけてよどんだ気を吐き出し、空になるまで続ける。
その呼吸と共に取り入れる技術を「吸気法」と命名。
それと同時に、全身に意識を張り巡らせた状態を維持し、皮膚を通じて外にある「気」を感じつつ、皮膚を介して吸い取るイメージで行う。
それだけでも相当量の気を補給できるらしく、実践してみた所、気の回復速度が顕著に上がった。