第26章 紅蓮の猛火
ケイト「1位の小物入れを空間収納庫にするわけだけど、生き物は入れることが出来ないから注意ね!」←812ページ参照
そのケイトの言葉に周囲は知っている為、頷く等、各々で反応を返していた。
まずは自分の限界を知ることから始まり
自分の体に合った動きを理解し、身に付けることを薦められた。
ケイト「まず人によって体の筋肉のつき方は異なる。それに応じて得意な攻撃・動き方だって違う。
身体の動かし方一つでも本人にとっては得意でも、人によっては不向きな動かし方だったりもする。
人体の構造上、「右拳による攻撃の中で、左(内)へ向けてならば力が入りやすいが、右(外)へ向けてなら力が入り辛い」等々の、「長所と短所」の把握と熟知。
私の編み出した風月流は武術に伴う動き方まで型に当てはめず、個々によって動きやすい「全身の動かし方」を模索する傾向にある。
その方が非常に効率的だからね」
風月流には型はなく、敢えて言うのなら本人のみに合った自分専用の無数の型を生み出す流派だと教えられた。
以前に言っていた気(822ページ参照)についても手ほどきしてもらった。
ケイト「気というのは生命エネルギー、つまりは…あったかいもの、ピリピリするものだ。
どう感じるかについては人によっても違うから、送りつけた時の感覚で覚えて欲しい」
フィン「所で、それはどういった効能があるんだい?」
ケイト「んー、身体の調子を整える?かな。
病気にかかりにくくなるよ。
気の中でも硬気功って技術は恩恵無しでも石割ができるんだ、指だけで」
フィン「…それなりのリスクがあるんじゃ?」
ケイト「そうだね。
周囲にも気があるからそれを取り込められれば何回でもできる」
『おお!』
ケイト「集中力はいるけどね?」
勉強と同時進行で気功について教えてもらうことになった。
その後は、魔力を塊にして撃ち出せるようコツを教えるつもりらしい。