第26章 紅蓮の猛火
~フィンの壊れっぷり(877,878ページ参照)について~
14歳から僕は嫁候補を探し続けていた。
しかしそれは非常に困難を極めた。
それも当然だ、小人族だというだけで差別されることも多い。
あのような劣悪な環境でもなお、勇猛果敢に振る舞える人間など少ないだろう。
待遇の悪さから廃れているのが現状で、それを変えようと動いているのが僕だ。
一族全体の中ではひねくれ、やさぐれるものも特に多い。
ケイトのような純粋で素直な人など中々おらず、それ以前に縁がないようで
42歳、それも43歳まであと約2か月という時にそれはやってきた。
ケイトと出会うその時まで、勇気を持つまともな人は一人としていなかった。
いや、助けを求めてくる勇気ある人(リリのこと)は会えたが…ケイトほど魅力的ではなかった。
今はケイトと結ばれたことが間違いではなかったと心から想う。
共にいる時間が楽しくて仕方ないからね。
以上が本人談。
結論:ケイトと出会うまで、随分と苦労したそうです。
ロキ「これから修業やけども一言言わせてや?
とりあえず、拳銃のことは対外秘で頼むで?くれぐれもや!」
ケイト「ほい;」
ロキ「大丈夫か?目が泳いどるで?;」
ケイト「……大丈夫;」
ティオナ「所で修業って何するの?
やっぱりひたすら取っ組み合い?//」キラキラ
ケイト「勉強です」
『…え?』
ケイト「まずは人体の構造について勉強します(つらつら)
無駄のない動き、合理的な動きというのは自分の体を理解して始めて身に付けられるものです。
と言うか同じ身体能力持ってから思ってたんだけど無駄があり過ぎ。目に余るから徹底的に教え込む(ギラリ)
構造上防ぎ辛い場所の把握、おまけに動きの効率的な繋げ方についての長年に渡って導き出した研究結果も発表します。
次に魔力強化に伴う動きの加速、緩急のつかせ方、戦法、戦術、etcetc」
『………;』
眼鏡をかけてよどみなく、かつ絶え間なく言葉を続けるそれは…
どこで息継ぎをしているのかも読み取れず、凄まじい量を叩き込もうとしていることだけが辛うじてわかった……;