第26章 紅蓮の猛火
ケイトの頭を軽く拳骨で小突くや否や、開口一番僕は叫んだ。
フィン「封印!」こぉん!
ケイト&周囲『ええええええええ!!!?;』ガーン!!;
フィン「少なくとも人前や余程のことがない限り使用を禁ずる」嘆息&腕組
ケイト「何で!?;」
フィン「たとえ人を巻き込まなくとも過剰過ぎる。
最小威力でも魔石を撃てば貫通して壊れるんだろう?
それに頼り過ぎるのはよくない」
ケイト「あ…確かに;」
フィン「これがあれば不利に回ってもいい。打開できる。
そんな慢心が逆にそれを呼び寄せ、取り返しのつかない事態を引き起こすことだってある。
だからこれはないものと思って取り組んでもらうよ」
ケイト「なるほど。わかった。
じゃあ、これはフィンに預けるよ」すっ←拳銃の先を右手で握り、フィンへ差し出す
フィン「!いいのかい?」
ケイト「うん。フィンなら扱いを間違えないだろうし」
フィン「ありがとう^^
そういうことなら、預かっておくよ。
さて、どうしようかな…四六時中付けているわけにもいかないし」
ケイト「なら空間収納魔法を腰にあるポーチの中に掛けるよ。
自分より大きいものでも入れられるようになるから^^」
フィン「ああ…助かるんだけど…盗まれた時が怖いな;」苦笑
ケイト「大丈夫だよ。一定の距離が離れれば自動で手元に戻るようにかけておくから」
フィン「重ね重ね感謝に絶えないんだが…正装しなければいけない時に困る^^;」
ケイト「ならその時は倉庫にでも入れて。
空間収納庫なら空間や時間ごと断絶されてるから」
フィン「ああ、なるほど。その手があったか…助かるよ」微笑
ケイト「お気になさらず^^
こっちだって言われなきゃわかんなかったし」苦笑
そう言いながら僕のベルトにあるポーチへ空間収納庫と同じ魔法をかけた。
そうこうしている内に、時刻はちょうど13時となって修業が開始された。