第26章 紅蓮の猛火
ケイト「もしもーし?;
もしもーし?;
…………なんか変なものでも食べた?」首傾げ
『アホか!!;』ぶー!!!←ブーイング真っ盛り
「何だあの馬鹿でかい威力は!!」
「その見かけは飾りか!!?」
ティオネ「何で先が小さいのにあんなに馬鹿でかいのよ;」
ケイト「えっへん!あれで最大容量なんだ^^」にこにこ
『……』
ガレス「下手をすれば魔剣を超えとるぞ;」
ケイト「あ、でも待って。人に向ければ
『わあああああああ!!!!;』猛ダッシュ
僕達へ銃口を向けた瞬間、僕やガレス、リヴェリアにアイズ以外は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑った。
ラウルを筆頭に次々に凄まじい勢いで逃げ惑う最中、ケイトは必死に叫んだ。
ケイトが僕達に害するものを作るわけがないだろう?;はあ;
腕組みをしたまま僕は嘆息を零し、他の三人は冷や汗交じりに目の前の変化を見つめていた。
ケイト「って待って!!;お願いだからちゃんと見て!!;
引くよ!」
『うわああああああああ!!!;』
かちん
『……え?』恐る恐る目を向ける
かちかち
ケイト「ほら、ね?セーフティ!!」かち!
見せつけながら言われても、先に説明しなければ聞く余裕など生まれないだろうに…;
何度も僕達へ向けながら引き金を引き、撃つことはできないと見せつけた。
それを皮切りに、ようやく周りは落ち着きを取り戻して戻ってきた。
ケイト「ちゃんと銃口の先に人がいたら撃てないよう作ったの。それごと貫通しちゃうから!;
だから迷宮の壁の先に居たって引けなくなるよう作ったの!;こうなって固定されて撃てなくなるの!!;」あわあわ
ティオナ「なんだ、そうだったんだ」ほっ
ティオネ「焦って損したわね」
レフィーヤ「で…でも、それが人を巻き込む場合は?;」
ケイト「ああ。あの威力なら、その範囲内に人がかかるなら自動でセーフティがかかって引き金引けなくなる=撃てなくなるから別に大丈夫。
逆に、人がいるかどうかを見極める為のセンサーにもなるからね(にや&キラン)
レヴィスや怪人にも働くかも!」ぐっ!
『おおおおおおおお!!』拍手喝采
さて、そろそろ行くか(すっ)
リヴェリア「フィン?」
おもちゃを手に自慢する子供のようにはしゃぐケイトに対して僕はそれに歩み寄り、軽く頭を小突いた。