第25章 ジャガーノート
春姫「あの…銃弾は一体?」
ケイト「銃弾は魔力を圧縮させただけの塊だ。
たとえ止められても霧散する。
と言うか不壊属性以外なら難無く貫通する威力を持っている。
発砲音も無しにしてるし、モンスターに当たれば内から爆発するよう調整してるから。
ヘスティア・ファミリアとそれに害しない人だけじゃないと使えないのが難点、かな?;
人目に触れないよう隠しながら袖元から撃つのもありだけど、やっぱり不自然だから人いない時に撃ってね」
春姫「はい」
ケイト「立ち回りについては私が教えるから」
ケイトは一人一人、丁寧に教え込んでいた。
ケイト「大剣はもっとこう!
加速させるイメージで、常に重心低く体重を預け過ぎないように」
体力が尽きても回復するよう魔力を送り込みながら。
ケイト「小柄の利点は小回りが利くことだ。
おまけに、手数も圧倒的に多い」
リリ「ふむふむ」
ケイト「だから乱打が一番やりやすいんだよね。
短剣でずどどどどどどどって絶え間なく隙間をつくように、一息つく間さえも与えず。
でも一番隙だらけになってるから、他に敵がいない時にしてね?」
リリ「はい!」
ケイト「死角をフルに生かすことを考えよう」
リリ「リリはサポーターですからね」
ケイト「うん。立ち回りを冒険者の立ち位置に合わせてよりよく」
リリ「はい!」こくこく
一人一人に合ったそれを見極めて教え込んでいっている。
一目見ただけなのに、どういう戦法があっているのか、既に見えているみたい。
見れば大体わかると言っていたのが本当だと知れた。
ケイト「緩急を付けて、勢いを利用して」
命「なるほど。今までの動きをさらに繋げて加速させると」
ケイト「そう!
で、腰を落としながらの方がより踏ん張りも勢いもつきやすい。
その時々に合わせて柔軟な動きを取れるようにしたいならそれをお勧めする」
命「なるほど。確かにタケミカヅチ様も…ありがとうございます!」ぺこ
ケイト「気にしないで。次に太刀の扱いだけど」
そして何より…
ががががががっががががががががががががががっがっがっがっがががががっがががががが
全力で、思いっきりケイトとやり合える!!//
『……』
ケイト(分身ズ)『よそ見しない!集中!!』
凄まじい戦いでの無数の乱打音に、目が向けられてた。