第25章 ジャガーノート
アイズ「葉が相手なら…同じことが出来る。
でも…金属となると圧力が加われば延びる。
金属は力が加われば展延して、必ず斬った斬撃や力の加わった方向の跡を残すから。
けれどケイトのそれには…全くない。跡も何もないまま綺麗に分断されている。
まるで…元からこうであったかのように。
(はっ!)まさか…それを含めての自然?風月流?
あの腐食液を出す敵も、あの時斬られたことに気付いていなかった。
まさかそれで!?」
ケイト「ああ。それが理由でその名を付けた。
さてさて、ぱぱっと身に付けてもらおっかな」
アイズ「できるの!?」ずいっ
ケイト「え?」
ベル「アイズさん?」きょとん
アイズ「私もできるようになる!?」ずいっ
ケイト「え?あ?…うん?
そりゃ第五段階突破したわけだろうs
アイズ「教えて!!」
『…え?』
アイズ「私にも教えて!!」
ケイト「えっと…いいともー!」
ベル「ええ!?;僕にh
ケイト「教えるから、ついでにアイズにも教えるy
アイズ「ありがとう!今すぐ教えて!」
ケイト「わかったからそう急かさないで。ホームでもできるんだし」どおどお
ベル「…………本当に…僕のファミリアの方に来てたら…」
ケイト「ごめん。それはいいっ子なしで^^;
アイズ達の所じゃなきゃ私ここまで話せるまで回復できなかった。
死んでた。断言できる」
ベル「死んでたって…何があったんですか!?;」心配そう
リリ「ベル様!;」止めようとしてる人
ケイト「いやー、記憶喪失云々のトラウマがやけに多くって^^;」後ろ頭かく
ベル「あ…なんか、すみません;」ぺこり
ケイト「いやいや、そこは気にしなくていいよ。個人の問題だし。
私は当時、力がなかった。重い得物を振り回す力がなかった。
できたとしても持ち運び程度だ。振り回せん。
ならば、武器に振り回されるなりにどうすれば傷まず扱いこなせるか考えた。
結果生まれたのがこれだ。
どうせ振り回すのなら、その得物の動きを速めればいい。
下に振り下ろす時には柄の端を上に、横に振る時には柄の端を反対側へ即時に。
そうすることでより素早く振れて切断できる。
痛みも味あわせる間もないまま、感じさせる間も与えないまま倒せる。
という所まで辿り着き、それを短い得物でも同じように見立てて昇華させた。
それが、風月流の始まりだ」