第25章 ジャガーノート
ケイト「短剣の攻撃は主に、突き・払い・当たりだ」
ベル「当たり?;」
ケイト「こういうこと」さっ!
ベル「!!」さっ!
がぎぃ!!!!
短剣で防がれた次の瞬間に全身の重心を乗せ、身体ごと当たった。
ベル「ぐはっ!」
アイズ「!ベル」
ケイト「わかった?これが当たり」
ベル「なる、ほど…げほっ。当たった瞬間に」
ケイト「ああ。体ごと当てて体勢を崩させる。
無理に力押しするよりは、鍔迫り合いするよりは当たった次の瞬間にした方がいい。
力押しでは刃は痛む。鍔迫り合いでも刃は痛む。
刃を痛ませない唯一の方法がこの『当たり』だ。
斬る際の動作は滑らかかつスムーズに。
突く際もまた共に寄り添うように全身で突く。
防ぐ瞬間には当たりを使いつつ、相手の動きを観てその横向きに切り替えて逸らし、受け流す。
それが無理なら相手の次の動きを観の目で見極めつつ、縦の動きなら横、横の動きなら縦、軌道に応じて払い退けろ。
それと共に反対の手に持ったそれで斬り裂け。二刀の扱いについては私の方が長い。
自分を基点に振り回すな。武器に重きを置け。
武器の動き、動かし方次第で自分は死ぬ。一切の無駄を無くせ。
武器が自分の付属品なんじゃない。ましてや自分の一部でもない。
自分が、武器の付属品だと思え。
手を離せば死ぬ。力めば動きが遅くなり死ぬ。
離さず揺るがず、一塊のそれとして認識しろ。把握しろ。
力を緩めたまま決して離すな(ひゅんっ!!)←切っ先を向ける
私の動きをよく見ろ。でもって実践しろ」
ベル「は、はい!!」
ケイト「突きの発展に移るぞ?」
ベル「はい!」
ケイト「斬りはこうだ(ひゅっ!!)
剣道でするように順手だ。やってみ?」
ベル「はい!
えっと…確かこう?」ひゅっ!!
ケイト「膝緩い、腰引けてる、背が逃げてる、もっと前!←軽く柄頭で言いながら小突いていく
迷いがあるぞ!」
ベル「はい!」
アイズ(よく見てる)
腰を落として前へ飛び出しながら右足を前に出しながら右手に持った短剣で突いた。
ベルに教えている間は他のことを教えることは流石に出来ず、一人一人に自分の分身を作って教えることにした。