第25章 ジャガーノート
アイズ「……所で、剛剣術って?」
ケイト「ああ。
剛の剣を扱う技術だ、自分で編み出したんだけどね^^;
剛の剣の極地、それは衝撃波で周りを完膚なきまでに吹き飛ばし、全てを無効化する攻防一体の剣。
剛とは、音速以上を極めた速度で刀を振った直後、それによって発生させた「圧縮された「超高密度の空気層」」を周囲へと展開させて叩き付けることで、襲い掛かってくる敵全部を一瞬で吹き飛ばすと同時に衝撃波を全身に伝導させることで気絶させる。
そして柔剣術はそれをさらに洗練させたものだ。
柔の剣の極地、それは剣筋が目に見えぬほどに鋭く速く、適確に完膚なきまで斬り伏せ、全てを跡形もなく斬り刻む剣。
柔とは、ただでさえ圧縮された「超高密度の空気層」を「刀を向ける一か所の方向」のみへ、さらに超高圧縮させ、今まで以上の速度で貫いたり振ることで「斬れる刃状の衝撃波=斬撃」を生み出し、全てを斬り刻む意。
つまりは「押す」と「払う」は剛、「突き」と「斬る」は柔と分けてる。
ここまではいい?」
アイズ「うん……なんだか、凄い。
あ、じゃあ剛柔剣術って…二つを同時に?」
ケイト「その通りだ^^
あとは慣れるしかないんだが…
私が細剣を扱う際に置いて編み出した技、使いこなしてみたい?」
アイズ「///」キラキラ&こくこく!!←何度も頷いている
ケイト「あはは^^;
そこまで大層なものじゃないが…(ちゃき)←パイオニアを細剣に変えつつ抜刀
見ててくれ」
少し距離を取り、上から落ちてくる葉に意識を向けた。
ケイト「風月一刀流、柔剣術…」
しゅっ
アイズ「!…(一太刀、だけ?」
ケイト「千塵万華(せんじんばんか)」ちゃきっ←納刀
とさっ←斬られた葉が地に落ちる
ふっ←葉が粉微塵となって消えた
アイズ「!!」
ケイト「衝撃波が周囲一帯へ巻き起こるほどの速さで放ちながら、全く周囲へ衝撃波をばらさず目標にだけ送り込むようにする「繊細な剣」だ。
それを刺突だけに留め圧縮させたものが極、砕牙一閃。
この二つが細剣を扱うのに向いている。しならせながらやるのがポイントだ。
剣をしならせて起こした衝撃波を無数の斬撃として放つのが、柔剣術の初歩の初歩となる千塵万華。
その無数の斬撃を一太刀の突きとして繰り出すのが砕牙一閃。
会得難易度が結構高いのが難点だけどね」