第24章 *衝突
晩御飯を持ってきてから、土下座で何度も謝った後…
ケイトは赦してくれたのか、共に食べようと言って来られた。
いっているという時にまたやられたらいやだとだけ言われた。
が、やはりケイトの方が早いから仕方ない点を指摘すると
せめて緩やかにしてくれと懇願され、そこだけ譲歩することになった。
フィン「ケイト…」
ケイト「?」
フィン「結局、明確な答えは聞いていないのだけれど…
君は、それでも死にたいと望むかい?」
ケイト「……ううん(頭を振る)
私は…フィン達と、これからも生きていきたい」
フィン「ほっ…そうか。よかったよ。
まあ、吐血しなくなってたから薄々感づいてはいたけれどね^^;
いや、血が赤かったから喀血かな?」
ケイト「え?
あ、ホントだ!」
フィン「気づいてなかったんだね^^;」
ケイト「う、うん…;」
フィン「でも…生きることを望むようになってくれて、本当に…心底安心したよ」涙目&笑
ケイト「ドキッ!)//ふぃ、フィン?//」おずおず
ぎゅう
涙が滲んでいる今の状況に動揺してか、名を呼ばれた。
フィン「僕としても、もう二度と失いたくないと望む人だ。
両親以上に、またはその何にも度しがたい、僕の…
大切な…存在なんだっ」ぽとっ
ケイト「あ、あの…フィン…?」おず
フィン「この気持ちを伝えても死を望まれたらと思うと、怖くて仕方なかった(涙声)
何より…君のような人を死なせてしまえば…もう二度と、両親に顔向けできないっ」
絞り出すように震えながら言うと、ケイトもまた…涙を零していた。
ケイト「ごめん…ごめん、フィン(ぼろぼろ)
本当なら、死にたいなんて二度と望まないって言えばいいんだと思う!
それでも…ダメなんだ。無理なんだ!
だって…昔は感情が麻痺してた。そうすることで、頑張って生きてっ…
逆に言うと、麻痺したからこそ…ここまで、生きてこれたんだ。
だから、だから!死にたいと望まないなんて無理なんだっ!!」ぎゅうっ
フィン「ああ、知っているよ」なでなで
笑いながら、優しく頭を撫でた。