第24章 *衝突
ケイト「私なんか、死んだってどうだっていい。死ぬ方法がわかった。
私、死ねないって思ってた。こんな体だから、死ねないって…
でも、死ぬ方法がわかってから、死に方がわかってから、どうしても死にたい時にそれをやろうとしてしまう自分がいる。
現に…その想いにつられて、魔力が叶えようとしてしまっている。
消えてくれない。死にたいという欲望は消えない。死んでも悲しくないようにすればいつだって死ねる。
死ぬことが夢だった。前にも言ったはずだ。小さい頃の夢は、心からの願いは、悲願は死ぬことだったって。←247ページ参照
どれだけ消そうとしても消えてくれはしない!どれほど目の前のことに集中しようと離れてくれない!!
哀しむ顔を見て、戻ってきて喜ぶ顔を見て…生きていいって、居てもいいって、初めての経験ばかりで……それでもいざ、頭によぎると強く望んでしまう自分がいるっ!;(涙震)
どうしても突き動かされる。嫌われればいつだって死ねる。嫌われたままなら、誰も死んだ所で哀しまない。
どうしてもその考えが撤回できなくて、頭から離れなくて…楽しみたいって望む自分と板挟みになって、滅茶苦茶になる。
どうしようもないほど滅茶苦茶にしてやりたくなる。こんな自分を丸ごと消せばって極論に陥る。
客観的に見れば間違いとしか言いようがない。ちゃんとわかってる。
でも幼い頃の叫びが、望みが、育ての家族に受け入れられるまでの強烈な想いが、自分を殺したくて仕方ないと思わせられる」
フィン「なるほど…それで勝手に自分を殺しそうになってたということか」
ケイト「………ごめん……」ぽつり
フィン「?」眉顰め
ケイト「ごめん、フィン…
ホントは…本当は、一緒に居たいっ!;;
一緒に居たいのに、それなのに…死にたいっ;;」ぼろぼろ
フィン「…ケイト、よく話してくれた」ぽんっ←肩に手を置く
ケイト「え!?;怒んないの!?;」ぐすっ