第23章 暴走
ケイト「あうっ;」しゅんっ
リヴェリア「まずは意識の持ちようを変えるべきだ」
ケイト「いや、これでも随分とよくなったんだよ?;
自分を殴って安心してたのは8歳までだし、自分を殴って血が出る拳を舐めって笑ってたっけ。
視野が拡がってからは、ああ確かに洗脳だなって思ったし。
そもそも…自分以外がそうなんだから、自分だけがおかしいと思うのも仕方なしというか;
大人も否定してくれる人いなかったからさあ;」しょぼん
リヴェリア「だとしてもだ。
真面目だからこそというのもわかる。
だが、相手にいいようにやられているのは感心しない。
それ所か自分まで自分の敵に回ってどうする?
いいか?相手はお前という人格を勝手に決めつけて否定し、一方的に言葉の暴力と集団戦術で傷付け続けてきた。精神的に病んでもなおずっとだ。
どう見ても非はあちらにある。というより、あちらにしかない。
精神的に見て異常とも言える行為が幼い時に出ていたのもそのせいだろう」
ケイト「やっぱり異常だったんだ;」
リヴェリア「異常というよりは…その自傷行為は、精神の安定を図ってのものだろう。
お前の話を聞くに、不快感情の軽減の為、ひいては気分が落ち込んでいた時やストレスがたまってしまった時に、その辛い感情から解放される手段として自傷行為を取ったのだと考えられる。
自傷が安定剤の役割を果たしていたり、ストレス解消の唯一の手段になっていてもおかしくはない」
レフィーヤ「…精霊王様は」
ケイト「「人は人の問題。自分で解決しろ」とだけ言われた。
「自分の身体をそんなに粗末にするものでもない」とも。
あの時はわかんなかったけど…レフィーヤに言われた時、やっと気付いたよ。
確かに…そうなった人を見るのって、やるせないし…そんなのは見てられないし、嫌だ」
リヴェリア「それが自然の反応だ。
おかしいのは街の人達だ。
私も長いこと見てきたつもりだが…お前自身、おかしい所はそうはない」
ケイト「!!そうなの!?」
リヴェリア「ああ。強いて言うとすれば、単純でわかりやすいぐらいだ」
ケイト「なにそれ!?;」
レフィーヤ「純粋過ぎるんですよ、あなたは^^//」ふふっ
リヴェリア「全部が顔に出るからな」ふふっ
ケイト「何で皆していっつも笑うのさ!;」
『何でもない&何でもありません』ふふっ