第23章 暴走
ヘファイストス「不壊属性の金属繊維も、ちょうど3月の中旬に送られてきたわ。
それをもとに作り上げていく最中だったそうだけれど、あんな事件が起こって…
その前に、この武器で殺されたと聞いたわ。闇派閥のフードを被った男によってね」
ことっ
そう机に置かれた武器は、不治の呪詛が込められたナイフだった。
ケイト「!!これって」
ヘファイストス「何故あなたをいじめていた者が持っていたか、闇派閥がいて殺すことになった経緯についてはわからないわ。
でも、闇派閥がヘレイオス街の鉱山からオリハルコンを大量にせしめていた可能性は高い」
ケイト「その邪魔になったから?」
ヘファイストス「あくまで可能性だけれどね、ロキから聞いてない?」
ケイト「ううん。まだ教えてもらってない」
ヘファイストス「そう…まだ、確定した情報じゃないからかもね。
(私から教えてよかったのかしら?
いえ、でもそうしなければきっと…まだ、知らないままだったでしょうね)
所で、ヴェルフィンはどんな修業を付けていたの?」
ケイト「主に武器術、週に一回。
武器製作の依頼もあったみたいで、忙しそうだった。
修業以外の日は主に、(精霊王の森の)動物を相手に試し斬りをしてたの。
大剣、長槍、短槍、剣、刀、細剣、直刀、脇差、短剣、斧、弓、鉈、槌(ハンマー込み)、盾、手甲」
ヘファイストス「へえ。随分とまともだったのね。
(ここにいた頃は随分と無茶ぶりばかりさせてたのに^^」くす
ケイト「あ、日課として200kgのローラーみたいなのを自在に引き回せるようになれって5年ほどさせられた」
ヘファイストス「ぶふーっ!!!!」←飲んでいた紅茶を吹き出した
椿「あっはっはっはっはっはっはっ!!!^^
懐かしいのお!
手前の時もやられて主神様が大怒りだったわ!^^」けらけら
ヘファイストス「げほっごほっ…
やっぱり、一度天界に行って殴るべきかしら?」ゴロゴロ←激怒
ケイト「いや!;
でもそのお陰で振り回されながらも、逆にその力を利用した武術・風月流の完成に繋がったから!!;」あせあせあわあわ
ヘファイストス「そ…そう?;ならいいのだけれど…
怪我はしなかったの?;」←要点
ケイト「何度も死にました」きっぱり
ヘファイストス「ダメじゃない!;」
椿「はっはっはっはっはっ!^^」腹抱