第23章 暴走
『龍姫』
『龍戦士』
『ドラゴニュート』
『まだ諦めん!ドラグーン!』
大騒ぎになっていたという…
ヘファイストス「もうあれはお祭り騒ぎだったわ^^」くすくす
ケイト「何か…うちのロキが随分と迷惑かけてるみたいですみません;」ぺこり
ヘファイストス「いいのよ。それ以上に楽しませてもらってるもの」
ケイト「あの…聞いてもいいですか?」
ヘファイストス「?何かしら」
ケイト「その…何で、無償で作ってくれたんですか?
不壊属性のオリハルコンはただでさえ工程が複雑で、手伝いをしてたけど随分と大変でした。
一億ヴァリスするのが普通なぐらいで、だから…何でなのかなって…
隻眼の竜のドロップアイテム、未知の衝撃吸収素材に着手させてもらうってだけじゃ、どうにも納得できなくって」
ヘファイストス「……そういえば言っていなかったかしら」ふむ
ケイト「?」首傾
ヘファイストス「話さないといけない時期が来たのかしら。
そうでもしないと、納得してくれなさそうね(苦笑&溜息))
…実はね、あなたの育ての父親・ヴェルフィンは私のファミリアの一員だったのよ」
ケイト「ええ!?;
ヴェルフィンって…お父さん!?育ての!;」←36ページ参照
ヘファイストス「ええ。
そうでなければ、どうやってあなたのいたヘレイオス街とここ、オラリオまで貿易が盛んになると思う?
ただでさえ行き来が難しい田舎に位置する街、そこにオリハルコンの材料が山のようにあるとヴェルフィンが発見して教えてくれたの。
そして貿易先がここ、ヘファイストス・ファミリアとゴブニュ・ファミリア」
ケイト「!!」
ヘファイストス「去年の冬だったかしら。
オリハルコンの金属繊維への加工を見つけたのも彼だったわ。
丁寧に手紙で教えてくれてね。前々からやりたいとは思っていたのよ」
ケイト「なるほど…元々街の出身じゃなかったんだ」
ヘファイストス「あなたのこともよく聞いていたわ」ふふっ
ケイト「へえー、そうだったんだ…知らなかった」