第1章 出会い
扉をくぐった瞬間、こちらに大勢の人達の目が向けられた。
というのも…先に入ったロキさんが大声で「見学者が来たでー!」と呼びかけたからかもしれない;
いや、それ以外にないだろう;
私はただただ硬直するばかりだった。
ロキ「はい!ケイト、自己紹介カモン!」
ケイト「ここが、ロキ・ファミリアさんのお宅でしょうか?」がちがち←声も笑みでさえも引きつっている、ロボットみたいな声になってる
ロキ「ぶふーっ!!!!
あっはっはっはっはっはっはっ!固まり過ぎやでケイたん可愛いいいいい!!」げらげら
ケイト「ど、どうすればいいの?」がちがち←泣きそう
その姿に、何故か笑う人達が次々に増えていった。
大勢いるというのに、その空気はどこか柔らかかった。
「うん。ここがロキ・ファミリアで合ってるよ^^(くすくす)
それと、そんなに緊張することはない。
僕はフィン、ロキ・ファミリアの団長を務めている。よろしく」さっ←笑って手を差し出す
ケイト「ケイト・グレイロアです。よろしくお願いします!」ぺこり
ぎゅっ
一度頭を下げてから、私はその人の手を取った。
初めて…男の人の手を握った…気がする。
あれ?男、だよね?
精霊が静かに頷く気配を感じながら、灰色の髪の男性の大声が響いた。
フィン「変わった名前だね(どこの家の出だろうか」顎に手を当てる
「そんな雑魚に構う暇があんなら次の遠征に気ぃ向けろよ!」
「ベート!口悪すぎ!
あんな奴気にしなくていいからね?」
ベート「けっ」溜息
「私はティオナ。よろしく!」さっ
ケイト「よろしくお願いします!」
ベートとティオナって人、張り合ってるのかな?
アイズ「雑魚かどうかは戦ってみればわかる」しゅっ
「え!?;アイズ、やる気!?;」
アイズ「たぶん…凄く強いと思う」じゃきっ
いきなり抜刀して構えるの!?;
ま、まあいいけども;
ティオナに似てる人がいるけど、その人双子なのかな?
止めようとしてたけど言い出したら聞かないのか、「危なくなったら止めに入るからねー!」と叫んでる。