第1章 出会い
左右に挟まれての引っ張り合い時のやり取りを見ていた男性達の心境
――羨ましい!!
――妬ましい!!
睨みが止まらなかったのだそうな。
中にはハンカチ噛んでる人までいた…;
当の引っ張り合われていた私としては堪ったもんじゃありません;
本気で脱臼するかと思った;
アイズ(とても真っ直ぐな眼…あの子(ベル)に似てる。
それに…動きの一つ一つがよどみないし隙も無い。
きっと、かなりの使い手のはず)キラン
初めてお姉さん呼びされたこともあってか、そういった些細な動きまで見られていた。
ケイト「えっと、ヘスティアさん。
お誘いいただき、ありがとうございます(ぺこり)
力になれることがあれば助力致しますので、何かあれば私に相談して下さい。
誠心誠意、頑張りますので!」再びぺこり
ヘスティア「ジーン)…うん!//よろしく頼むよ^^//」ぎゅっ←両手を取って握り締める
ロキ「…水差すようで悪いけど、うちの眷属やからな?」
ヘスティア「なっ。まだ決まったわけじゃないだろ!?;」
ロキ「少なくともお前の所はアウトやな」
ヘスティア「うわあああああん;覚えてろおおおお;」だっ!
ベル「神様!?;
あ、失礼しました」ぺこり
ケイト「う、うん」
ぴゅううううう
そんな音よろしく、ヘスティアさんとベルさんは去っていった。
それから私が案内されたのは、『黄昏の館』…
ロキ・ファミリアの本拠(ホーム)で、都市オラリオ最北端にメインストリートから一つ外れた街路の脇にある。
大人数のギルドだと、その家に入る直前になってから知らされた。
ケイト「私…人の多い所が苦手で;絶対人酔いすると思うんだけども!;」たらたら
ロキ「徐々に慣れていけばええよ。な?」
アイズ「うん(こくこく)
(武器の手入れもとても丁寧だった。
よく磨けている。
きっと強い、はず」キラン
なんか…アイズお姉さんの目が怖い!;
獲物を見つけた獣のような眼になってる!?;