• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第23章 暴走





男達に僕が当たり散らすように鍛練を付けていたのと同じ頃

ティオナから頭を抱き締められて、ケイトは激しく動揺していたらしい。


ケイト「やめて嫌だ、潰さないで殺さないでっ;
嫌だ…嫌だあああっ!!」

気付けば叫んでいた。それも涙ながらに。


ケイト「あ、ごめん。そういう意味じゃないんだ。大丈夫!;」あわあわ

慌てながら必死に言った。

でも脳裏では…挟み込まれた時に、脳を潰された時の光景ばかりがよぎっていたらしい。


何度も何度もされてきた行為。
嫌だやめてと泣き叫んでもやめてもらえなかった現実。

それがフラッシュバックとなって襲い掛かったという。



気付けば走っていた。その不安や恐怖から逃げるかのように。

追い掛ける人達を振り払い、近くにあったリヴェリアの部屋に飛び込み、その布団に跳び付いて泣き崩れていた。


リヴェリアは驚きながらも「何があった?」と尋ね、



ケイト「わかっているはずだった。それでも消えてはくれなかった」

事情を説明した後、そう供述するケイトにリヴェリアは落ち着くまで背を撫でてくれた。
黙って聞いてくれた。

頭を撫で、「落ち着くまでここに居ていい」とさえ言ってくれた。


ケイト「ありがとう…」

その後、勇気を振り絞って事情を説明すると快く受け入れてくれた。

「それなら言ってくれればよかったのに」「今から徐々に慣れていけばいい」と、軽く笑ってさえくれた。


それが嬉しくて…気付けば涙が潤んで泣いてしまったそうだ。

皆は慌てながら頭を撫でてくれて、それがとても嬉しかったとも言っていた。



アイズが「大丈夫。怖くないよ。そんなこと…私がさせないから」と言って

優しく頭を抱き締めて、「今日はこのままでいる」とまで言ってくれたらしい。


ケイト「あの…そしたら何も出来ないよ?;」

アイズ「ケイトの為!」ふんすっ!&ぎゅっ!←力強める

ケイト「…ふっ……あっはっはっ!^^//

…ありがとう、アイズ…怖くない。あったかいよ//」涙

その優しさが嬉しくて、心地よくて…笑いながら涙を零した。


そのことをケイトは後になって、意気揚々と伝えてくれた。


/ 5284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp