第22章 休み
王様ゲームを16時まで堪能した後、ロキは16時半から緊急神会の為に出かけていった。
そして夕暮れにケイトの英雄譚の第三版が発売される為、買いに行く。
一人一冊までだから欲しい人は行かなければ買えない。
晩での酒の席にてフィンの女装写真をガレスに見せる。
その時にケイトから相談を受けた。
リヴェリア「一体どうした?」
ケイト「そのね…フィンって日記を付けてるでしょ?」
フィン「ん?ああ。
確かにつけてるけど、それがどうかしたのかい?」
ケイト「うん!私も付けてみようとしたんだ」
ロキ「ほー。ええ傾向やな」
リヴェリア「そうだな」
ガレス「それで肝心の悩みとは何じゃ?」
ケイト「そのね…書いてて思ったんだけど…
ここに来てから楽しい以外何もないの!!;」
『……?』
それがどうかしたのだろうか?
ケイト「だってほら!街ではあれが普通だったのに!
周りの大人は仲良くしなさいで終わり、子供は合わないからその形に合うよう強制しようとしてる。
いじめっ子は悪いことをしているとは思ってもいない。学校は自主性重んじて個人を見ない重んじない。
金さえもらえば外では犯罪でも、学校の中では取り上げられず犯罪者として取り締まられない。誰もが犯罪だと伝えず見て見ぬ振り。
大人も止めない。子供も止めない。味方も一人としていない。独りきりだ!
自分だけが理不尽な目に遭えば万々歳。死ねとか来たら殺すぞ以外話しかけられることもなかった!
そんな環境が、自分にとって普通だったのに!!そんな毎日が当たり前だったのにっ!←リアル実話
家以外では、育ての家族で行かないようになる前までは、それが毎日、ずっと欠かさずあったのに…
……なのに…さ……
ここに来てからは、そんなことがひとっつもないんだ!
『楽しい』以外に、書くことが何一つとしてないんだよ!!
どうしよう!!;一体どうしたらいいと思う!?;
こんなんじゃ日記にならないよ!;(あわあわ)
『楽しい』以外、何も書くことないよ!!;それが悩みで困ってることなんだよ!;
一体どうしたらいいと思う!?;」
『……ぷっ』
ケイト「ん?;ぷっ?」
『あっはっはっはっはっはっはっ!!^^//』
僕達は揃って心の底から笑った。
その普通が、普通ではなくなったことが嬉しくて仕方なかったから。