第22章 休み
ジャガ丸くんを食べながら話し合った折、結局…
翌日の朝、全員参加の講習が開かれることになった。
ケイト「フィン…なんか、巻き込んでごめん;皆も;」しゅんっ
ティオナ「まあ、いつかは来るものだし?^^;」
ケイト「地獄の扉が、明日開く;」がたがた
アイズ「えっと…(こういう時は…)
一緒に、頑張ろう?」ぽんっ←肩に手を置く
ケイト「うん;」ぐすん
リヴェリア「そんなに嫌なら修業しながらにするか?
もっと手厳しく」←険しい表情
ケイト「ひっ;」怯&がくぶる
フィン「済まないがやめてやってくれ。
余計に勉強が嫌いになりそうだ。
そちらの方が利は少なくなる。それもお互いにね」
リヴェリア「…そうだな。
苦手意識をどうにかしてはやりたいが」
フィン「ならいい方法がある。
ケイトのようなタイプの場合、遊び感覚にしてしまえばより深く集中できるだろう」
リヴェリア「…そんな方法でいけるのか?」
フィン「…まあ、やってみればわかるさ。
これはこれだと結び付けてやれば、すぐそのまま飲み込むのが普通だろう。
だがケイトの場合はそうじゃない。
それよりもこうした方が手っ取り早いのではと考えてしまうからね」
リヴェリア「なるほど…他の意見を取り入れさせてみるべきか」
フィン「ああ…個人としては非常に戦力が高い。
どんな窮地も一瞬で引っくり返すジョーカーになり得る。というよりも、既にそうなっている。
だがチームとして動く遠征の場合は話が別だ。
共に組んだ者を把握し、十分に生かし切った上で自分がいつ加わるべきかを見極める目が必要となる」
ケイト「え?勉強ってそれも込みだったの?」
リヴェリア「ああ。
迷宮のことで環境やモンスターのタイプを伝えていたのはそれでだ。
適材適所というものがある。それらを如何に生かすかが重要になるからな」
ケイト「なるほど…
でもどう行動してくるかわかんないような相手としか戦ったことないからなあー;」
フィン「君の場合、冒険者になる前から既に下地ができていたからね。
それも、もう君の武術は完成していると見ていいぐらいだ」
『!!』
アイズ「…フィンの、お墨付き?」汗
ティオナ「珍しー!」
ああ。そういえば他へはそこまで高い評価をしたこともなかったね。
驚くのも無理はないと、今になって気付いた。