第22章 休み
フィン「そんな僕だったが…
実際に恋に落ちて、わかったことがある。
それまでのことは無駄ではなかったんだと、今でははっきりとそう言える。←687ページ参照
恋に落ちた所で、その想いに支配された所で…これからやることは変わらない。
小人族の復興の為に身を捧げ、その上で彼女を護り幸せにする。
これまで歩んでこなければ、ここで頑張っていなければ…
きっと、オラリオで…ここ(黄昏の館)で出会えてはいなかったはずだ。
心が締め付けられるような痛みも、誰かをこんなに…(ぎゅっ)
//…こんなに、愛しいと想うことも//
『関心を持ってしまったらこれまでの道のりの全てが無駄になってしまう』なんて考えを、気付けば一蹴していた。
ふふっ^^//
結局は一人の男だったからか…ああ思うに至ったというわけだ」
ガレス「今からでも…か」←721ページ参照
フィン「ああ…//(微笑)
逆に言うと、ここまで歩み続けてきたからこそ…彼女と…ケイトと出会えたのだからね///」
朝日を浴びながら、僅かに浮かぶ雲を見つめながら彼は微笑んだ。
今までにない和らいだ表情で、この上なく笑みを浮かべて…
それを見た女性団員達は黄色い歓声をあげていたが、フィンはケイトのことしか考えていないようで…
うっとりとした笑みで遠くを見つめ、色っぽい溜息を零すばかりだった。
リヴェリア「所で…行為をしたと持ちきりの噂なんだが」じろ
フィン「!!?;」汗&ぴしっ!←真っ白になり、ひびが入る
次の瞬間、フィンの動きは固まり、思考までもが固まった。
ガレス「おお。たまたま起きとったが…あれはよかったのお」しみじみ←嘘(聞いてない)
フィン「!!?;…なっ;」ぱくぱく
リヴェリア「私の他にレフィーヤもケイトの最後の喘ぎ声を聞いたらしい。
小耳に挟む程度でよくよく注意して思い返さねばわからないような小さな声だ。
それで飛び起きた人はいない。安心しろ」
フィン「……ほ…他には?;」たらたら
リヴェリア「ああ。最後の一人が問題なんだ(嘆息&腕組)
…問題のあと一人、ロキがそれを今もばらして回っている」
フィン「ロキィーッ!!!」だっ!!!!
その言葉が響いた瞬間、彼は目に映らないほどの速度で走っていた。
ロキが殴り飛ばされて壁に減り込む瞬間まで、残り15秒――